アイデアはパクって、アレンジする
0から1を生み出すのは大変だが、1から10を生み出すのは簡単だ。
大変ありがたいことに、この世界には沢山の娯楽作品で溢れている。
アイデアは、他人の作品からパクってしまうのが一番早いッ!!
と言っても、他人には絶対バレてはいけない。
だから、構造だけを抜き出してパクるのである。
ということを、仰る人物がいる。
岡田斗司夫氏である。
アニメ会社ガイナックスの元社長で、今はオタキングという愛称で呼ばれている人物だ。
ともあれ、某動画サイトに行き、『アイデアの作り方 岡田』と調べてほしい。そしたら、すぐに見つかると思うから。
私が文字で説明するよりも、その動画を見たほうが理解度は早いはず。
兎に角、その動画は大変面白いので、是非とも見て欲しい。
アイデアの作り方に関する技術を学べると思うからさ。
初めて見た時、私もかな〜り衝撃を受けたからさ。
◇◆◇◆◇◆
ではでは……これだけでは、ただの宣伝になっちゃうので。
私も構造だけをパクって……何かしら作品を書いてみるか。
そうだな……みんなが分かる作品なら……。
『ドラえもん』とかどうかな? みんなも分かるよね??
ドラえもん=未来から来た猫型ロボット(お助けキャラ)
のび太=冴えない少年(主役)
しずかちゃん=可愛い女の子・(のび太が好きなひと)
ジャイアン=のび太の友達・(いじめっ子その1)
スネ夫=のび太の友達・(いじめっ子その2)
出来杉=のび太の友達(のび太のライバル的存在)
『ドラえもんはドラえもんが主役だろという意見は聞かないぞ!』
この物語を、今から自分好みにアレンジしていくでッ!!
まず初めに……。
ジャンルと題材を決めようか。
どんな物語にするのか、その方向性を決めないといけないね。
想定読者も先に決めてしまってもいいかもしれない。
——ジャンルは、ラブコメ——
——題材は、未来の道具を使って問題を解決する(ドラえもん通り)——
——想定読者は中高生向けでも楽しめる内容にしようか——
「中高生が読むなら、主人公の年齢は高校生ぐらいがいいかも!」
「ドラえもんを超絶美少女に変える必要があるよな……」
「のび太と出来杉がしずかちゃんを取り合う話にするのもアリだ」
こんなふうに、構造だけをパクりつつも、アイデアを組み換える。
んで——私が作り出したアイデアがこちらです。
転校してきた謎の美少女高校生=ドラえもん
冴えない男子高校生=のび太
学校で一番可愛い女の子で、のび太の幼馴染み=しずかちゃん
腕っぷしに自信があり、クラスの一軍=ジャイアン
クラスの一軍に属するナルシ系お金持ち=スネ夫
完璧超人=出来杉
①冴えない男子高校生ののび太くんは、腕っぷしに自信があるクラスの一軍ジャイアンと、その取り巻きであるナルシ系お金持ちのスネ夫からいじめられていたんだ。でも、そんなのび太くんには、心の救いがいるんだ。
「のび太さん……大丈夫?」と声をかけてくれるしずかちゃんがさ。
このしずかちゃんというのは、学校で一番可愛い女の子で、のび太の幼馴染みなんだ。だから、毎回毎回、のび太に優しく接してくれるんだよ。
「あ、ちょっといいかな? しずかくん」
「あ、出来杉さん。どうしたの?」
でも、そんなしずかちゃんの心は、完璧超人の出来杉に動いているんだ。のび太は、自分と出来杉を比較して……「ああぁ、自分なんてダメな男だ……僕もあんな奴になりたい」と強く望むんだよ。
で、そんなある日——。
「転校生のドラえもんです。皆さん、よろしくお願いします」
謎の美少女転校生が、のび太の学校に転入してくるんだよ。
その女の子は、何かある度に「のび太」「のび太」「のび太」と言って、ずっと冴えないのび太くんに引っ付いてくるんだよ。
でも、こんな可愛い女の子と、のび太は知り合いではない。
それに迷惑だなと思っていると——。
「実は————」
ドラえもんは言うのだ。自分は悪魔だと。
自分がこの学校に来たのは、のび太の欲求を叶えるためだと。
そして、のび太に甘い囁きを問いかけるのだ。
「しずかちゃんの心が欲しくないか?」と。
大好きな幼馴染みのしずかを、自分のモノにしたい。
のび太くんは、その気持ちだけはあったんだ。
冴えない今の自分では、彼女の心を奪うことは無理だから。
だからこそ——。
「分かった、僕と契約しよう」
②
悪魔と契約して、のび太は悪魔道具を使えるようになるんだ。
それを使用することで、のび太は頭が良くなったり、スポーツが万能になったりできる。そうすることで、しずかから一目置かれる存在になる。
それに、今まで自分をイジメてきた相手のジャイアンとスネ夫を蹴散らすことができて、優越感に浸れるようになるんだよ。
だけど——そんなときに、ドラえもんは言うんだ。
「悪魔道具を使うと、その代償を支払う必要がある」とね。
その代償ってのは—————————。
みたいな感じで、考えるだけ。
悪魔道具と代償の設定を練れば、もっと面白くなるはずだよ。
他にも、ストーリー部分を細かく考えると、面白さが格段的に上がる。
上記の内容を考えた時間は、10分ぐらい。
構造を抜き出して、自分が書きたい方向性を定めるだけ。
ねぇ、簡単でしょ????
————————————————————————————————
作家から
『②アイデア編——面白いへと作り替える——』完結
アイデア編の目標は——。
『自分の力で面白いアイデアを量産する技術を身に付ける』
アイデアはね、難しく考える必要はないんだよ。
ただ、純粋にシンプルに物事を考えていいと思うんだよ。
一番最初に、つまらないアイデアを出して、それをどうすれば面白いものに変換できるかが、超絶重要だからさ。
私の場合、基本的に『主人公が〜する話』というのを、100個ぐらい考えて、その中で使えそうなアイデアを10個ぐらいピックアップして、それをもっと面白くするにはどうすればいいだろうかと考えることが多い。
下記の内容は、私のアイデア1〜100をまとめたもの。
まだまだメモ帳にはたくさんあるけど、少しだけ公開してます。
『https://kakuyomu.jp/users/ruto7/news/16817330648513882929』
これぐらいのアイデア出しなら、1〜2日で終わるので楽ですね。
基本、気になったら、書き殴るだけだからさ。皆様も真似するのだ。
——次回予告——
『③ストーリー構築理論編——起承転結を生み出す——』
ストーリー構築理論編は、書き手の方々が最も知りたい部分かな?
起承転結を作る方法とか、飽き性人間が編み出したストーリー構成理論を教えたい。この部分を読むだけで、長編小説書くのが楽になると思う。
正直言って、めちゃくちゃセコい技ばかりなので、必見ですぜ!!
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