敬虔な信徒でありながら、今は酒に溺れる聖騎士エレオノール。
かつての幼馴染で、同胞の血に手を染めて出世していったウルリーカ。
そして、すべてを捨てて極寒の新天地を目指す少女ロリ。
この三人の想いを軸に、物語は進んでいきます。
ファンタジーや中世を感じさせる重厚な世界観の中で、信仰と罪、神と救い、冒険と戦争といった要素が、美しく丁寧に描かれています。
文体は落ち着いていて重厚で、暗く冷たい土地の空気感がしっかりと伝わってきます。
本当はもっと語りたいのですが、
この作品は余計な情報を入れずに読んだ方が、より深く味わえる物語だと思いました。
綺麗で、重く、仄暗いファンタジー小説が好きな方には、ぜひおすすめしたい一作です。