同級生nmmn夢小説

 事前注意として、夢小説サイトやそれに近い投稿サイトを利用していた人にクリティカルヒットを与える恐れがある事だけ記しておこう。


 実家にはインターネット環境がなかったものの祖父母の家には型落ちパソコンがあったため、小学校高学年から二次創作が行われるサイトに出入りするようになった。

 元々小説を読むのが好きでいつか何かを書いてみたいと思っていた私が、創作側に回るまではそう時間がかからなかった。


 初めは当時ハマっていた少年漫画の夢小説を書いていた。その作品の世界に転校生として主人公が登場し、なんやかんやあって凄い人扱いされたりしていく、よくある作品だった。

 単純に流行りのジャンルだったためそれなりの閲覧数がつき、ランキングに乗ることもあった。当然浮かれた。


 最初に登録したサイトは基本夢小説だけに限ったサイトだったが、何故かメールアドレスの認証ができないままになってしまったため別のサイトに移ることにした。

 作品投稿サイトとしてかなりの大手に移り、そこで私は二次創作だけでなく一次創作もそれなりに活発に行われていることを知った。

 魔が差したとでも言えばいいのか、そこでとにかく判断を誤った。


 同級生の夢小説をオリジナルとして書き出してしまったのである。


 上の一文を書くと今でも鳥肌が立つし吐き気がする。言いしれない恐怖と羞恥心に襲われる。頼むから誰か当時の私を埋めてくれ。意味がわからなすぎる。


 設定は確か学園モノだったと思う。もう良く思い出せない、多分脳みそが正気を保つために記憶を消そうとしている。キャラの名前は本人たちの本名を音だけとり漢字を少し変えたものだった。


 そう、本人”たち”である。


 何を血迷ったか本当に分からない、本当に分からないのだが私は同級生から2人を選んでいた。その頃好きだったというよりは異性の中でとりわけ仲のいい2人だったためにテンションがおかしくなっていたのかもしれない。


 しかも最悪なことにその2人の同性愛的描写を含めていた。ここまでコンボが来るといっそ清々しい。とはいえ誰か助けて欲しい。


 書き切るような根気があった訳でもないので無駄にシリーズ設定だけして3話くらいでやめた。1万字も無かっただろう。


 ある日オタク友達、前話で書いたコミュニティの中の1人にその小説のことがバレた。


「なんか、あのね、名前とかすごいね…」


 書いている間は正気を失っていたために気がつけなかったのだが、この言葉でかなりヤバいということに気づき一瞬で埋まりたくなった。もう埋めて欲しかった。今も埋まりたい。


 正気に戻りそれらを消去したと思うものの如何せん記憶が定かでない。アカウントも変えてしまったので確認するすべも無いが、過去の私がきっちり抹消してくれていることを願うのみだ。

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中学生やらかし記 @camelliak

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