怖さとの絶妙な距離感が好きです

他のコメントの方もおっしゃってますが、民俗学や土着信仰が都市伝説に変化していったときに感じる類の怖さが素晴らしいです。自分が見たこともない、"なんだか分からないもの"に恐怖を感じるのです。ネットや雑誌の記事やスレッドのような身近なツールにそれを落とし込むことで妙なリアリティを感じてゾクゾクします。
また、"なんだか分からないもの"に対して余白があることによって、こういうことなのか?あのページに書かれていたのは伏線なのか?と考えながら読むことで、より謎が深まり、次が気になります。
怖い話としても、小説としても、素敵な作品だと思います。
いずれは"なんだか分からないもの"の謎を解き明かす日が来るとは思いますが、知らない方がいいことのような気がしています。
でも、読んでしまうんでしょうね…。