35.2℃
涼
第1話 平熱。
平熱35.2℃のあたしには
あなたの手は熱すぎて泣きたくなった
この握手はさよならのしるし
約束なんて要らないって言ったっじゃない
真夏の35.2℃の道端は
倒れそうで思い出し逢いたくなった
あたしの熱 さよならの残り
友達なんて呼ばないって約束して
だって一生すきなのに これからも想い続けるのに
ずっとすきなままなのに 忘れるなんて出来っこないのに
ごめんね、だなんて言うのなら その熱で溶かしてしまってよ
平熱35.2℃のあたしでは
この季節は冷たくてやりきれないよ
思い出すのはあなたのぬくもり
青の時なんて言ったら良かったのかな
ずっと纏わりついたまま あたしから離れてくれないの
もっとすきだって言えば良かった でももう出来やしない
ごめんね、と残してゆくなら 今すぐここに戻ってきて
約束なんて要らないって言ったけれど
一生一緒にいてって言えばそれは叶たのかな
だって一生すきなのに これからも想い続けるのに
ずっとすきなままなのに 忘れるなんて出来っこないのに
ごめんね、だなんて言うのなら もう二度ともとに戻れないのなら
あなたの熱であたしを溶かして消して…
35.2℃ 涼 @m-amiya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます