ほんわか会議
「いえ、まずは我々の"国"としての位置、、
すなわち国の名前、役職の任命などを行うのが今最も重要だと考えます。」
クレバーが言う。
「そうだな、、、まずは国の名前か、、、」
周りが"もちろん盟主様が決めてくださるんだろうな"と言わんばかりの視線を向けてくる。
(この国は魔人の俺が盟主だからなぁ、、
なんかダークな名前がいいよなぁ、、)
「じ、じゃあ、、、
捨てられた
一瞬の沈黙が走る。
(あ、やばいすべった雰囲気か、、、?)
「さ、流石です!荒地という名前を完全に捨てずに、しっかりカッコいいじゃないすか!?」
カインドが口火を切った。
(よ、よかった〜、こういうの前世でもやったことなかったから、、)
「それでは国の名前も決まったことだし!
次に役職の任命をしましょうか」
アフロディーテが輝いた目でこっちを見てくる。
「じゃあ、俺は変わらずに"盟主"、
次にアクスは"軍務大臣"、軍のことは一任する
カインドは"総務大臣"ギルドや研究機関などの管理は一任する。
クレバーは"外務大臣"諸外国との交渉などは一任する。
パワーは"技術大臣"建築、作物の生産、その他諸々は一任する。」
「で?この私は何の役職なの?
できれば植物とかの環境系がいいわね。」
待ちきれなかったのかアフロディーテが口を挟む。
「てゆうかアフロディーテちゃんってこういうキャラだったか?」
パワーがつい口を漏らす。
「いや、まぁ色々あって前までのアフロディーテは神が憑依していてな、、、
今はしてないから口調が違うんだ」
「ああ、そうなんですか、、、ってなるかぁ!?
神ってこの土地に住んでいらっしゃる風の神様か!?
もう、、、すごいとしか言えんわい。」
「ご、ごめんなさいねー、ずっと黙ってて。
一回話を戻すと、私の役職はなんなのよ!」
「そうだな、アフロディーテには
"俺の秘書"
をしてもらう。」
「え、、、こいつの、、秘書?
わ、私もなんとか大臣がいいんだけど!!」
「まぁまぁ、落ち着け、俺は盟主としてこれからたくさんの国々に行くだろう。
その時に俺の信頼できる護衛となり、
なんでも器用にこなせそうなやつはお前しかいないんだよ。」
「な!ま、まぁ私しかできない役目なのね。
なら、い、いやだけどやろうかしら、、、
いや、だけどね!!!」
(よかった、ツンデレに出会えて、、、)
「じゃあ、外務大臣よ
さっそく、他の国々に我々は、
捨てられた
として、国際社会に出ることを通達する手紙を出しといてくれ」
「はい、了解でございます。」
「総務大臣は至急、
冒険者ギルド、各部門の研究ギルドの創設に取り掛かってくれ」
「わかりました!」
「軍務大臣は軍に"対鬼用"の訓練を施しといてくれ。
元鬼の王のお前なら最高の訓練ができるだろうからな。
まぁ、もしもの際の対策だからな」
「もちろんでございます。我が盟主よ」
「技術大臣は壊れかけている我が国の建物を完全に立て直す見通しを立てといてくれ」
「まかせろ!」
「アフロディーテは今すぐに使節団を軍の中や民間から組織してくれ!
明日には鬼の国へ出発するぞ!
ここから俺たちラグナロクは始動する!」
全て、地獄から始まった 空秋(うろあき)茶 @Uroakicha
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