第2話 

 貴方と私はずっと一緒だった。


 ご飯食べる時も、寝る時も、ずっとふざけ合ってお互いを許し合っていた。


 ある日、私が本当に傷付いた時、一緒にどこかに行ってしまおうと計画したね。自分を認めてもらえたみたいで、とっても嬉しかった。


 二人で、二人きりだねって笑いあうだけで、幸せになれた気がしたの。


 貴方のその笑うと揺れる金髪も、鈴のような声も、琥珀色の目も全てが好きだった。


  …その夢のような時間が終わってしまったのは、半年前の出来事がきっかけだった



 

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月兎の夢見る華 灰人 @ask_you_unknown

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