終末世界に百合の華を

夜空

プロローグ

僕は望んだ、全て壊れてしまえと、無くなってしまえと

「それが君の希望なんだね?」

目の前の彼女はそう答えた。

「うん、もう全て壊れてしまえこんな世界......」

目の前の彼女は微笑んだ。

僕の全てを包み込む様に、全てを

そして彼女の背中から六翼の翼が現れた、それは神々しく全てを無に帰す様に輝いていた。

「君は、もうこれ以上苦しまなくていい。

私が全てを終わらしてあげる。」

そういい彼女から黙示録のラッパが現れた

「これで世界は終わる終末の未来に、そして君には私も新しい世界に行くの、ここではない場所へ」

そういい彼女はラッパを吹き始めた

世界が割れる、地上は燃え、海は消え、降り注ぐ赤い星、全てを消し去る毒の水、世界は暗転し、獣が溢れ、人々は苦痛に悶え、世界は崩壊していく

「さぁ、この世界にお別れをしましょう!

全て捨てて、新たな世界の幕開けよ!」

そして僕の視界は暗転した。

「これからは君は、私だけの物誰にも渡さない、傷つけさせない」

最後に彼女が何か言った気がした

でも僕は安らかに眠りについた。


僕は生まれながらに異質だった。

目は赤く、髪は白く、日光に当たるとやけどした

そのせいで僕は家族から忌み嫌われた。

唯一僕を見てくれたのは寂れた教会のシスターだけだった

彼女は唯一僕に優しくしてくれた。

そのせいで彼女は死んだ

僕のせいで、村人皆に追われる僕を逃がして彼女を殺した。

教会に戻ると彼女の死体があった

僕は呪ったこの世界をこんな世界を

そしたら彼女が蘇った

彼女は天使だった

そして彼女は怒り全てを壊した

世界は崩壊し新たな世界の幕が上がった

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終末世界に百合の華を 夜空 @yozora1093

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