第7話 本を読んで
タランティーノは本を閉じた。しばらく考え事をする時に飲むコーヒーを沸かし始めた。彼はコーヒーをカップに注ぎ、席についた。コーヒーを一口飲み、ため息をついた。
「御先祖様も光の巨人を見たんだ。でも、それは人に信じてもらえない話だから、宗教の布教というやり方で信じてもらおうとしたんだ。きっとそうだ」
その時、彼の娘ユメがやって来た。
「あれ?帰って来るのは明日じゃなかったか?」
「違うよ。彼の予定が早く済んだから一日早く帰るって電話で言ったじゃない」
「そうだったか。ははは。まあ、コーヒーでも飲んでいったらどうだ?」
「ここに長くいると吐き気がしちゃうからいい」
「ああ、そうか。悪い思い出があるから仕方ない」
「これを持ってきた。お母さんが渡すようにって」
「これは!私の好きなピッツァじゃないか!これで良い案が思い浮かぶかもしれない!ありがとう」
「うん。じゃあ、後でね」
タランティーノはピザを頬張りながら、コーヒーを飲んだ。
「待てよ。人に信じてもらえない話を自分だけの宗教として広めるアプリを作るのはどうだろう」
その後、タランティーノの企画案が選出され、ドリーム社の目玉アプリとして世間に広まるのだった。
古代遺跡調査報告書 ソードメニー @sordmany
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます