第6話 【おわりに】

 探検を終えて、何とも探求心を惹きつけてやまない遺跡だと思った。これだけ謎に満ちた遺跡は他にないのではないだろうか。一つ気になるのは、私たちが遺跡から出てきたとき、私が数えていたよりも三日程多く経っていたことである。転落したときに三日間眠っていたのかもしれない。それとも、巨人が私たちの時間を止め、異様な空気の根源と戦っていたのかもしれない。最後まで謎に満ちた調査報告となったが、私はここで体験した事を元に独自の宗教を布教する活動を始める。因みに、信仰する神の名は休息と言う意味の“ノア”と名付けることにする。神ノアは救った者に永遠の休息を与えるのである。私は神の存在を遺跡での体験で確信したように、皆さまにも神の存在を確信してもらえるよう努力していきたいと思っている。最後に、ここまで読んでくれた読者の方に感謝を申し上げるとともにノアへの感謝も捧げて終わりとする。

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