第12話 ミント色の小悪魔【前編】

カフェで働いてから1ヶ月が経った。

まだ数回目の出勤ではあるけど

業務は大体覚えたで。


私達普通のメイドは基本的に

注文されたものを「ご指名ランカー」さんに

繋ぐ役割。あとは無指名客の接客がメイン。


あとは、たまにある「イベント」の裏方。

これは「ランカー」が歌やダンス

他にも色々な催しをするそうなんやけど

私はまだ見たことない。


客「注文いいかなー?」


お、呼ばれたわ。


ぽ「はい~お決まりになりましたか?ご主人様」


【ご主人様】かぁ。

最初は抵抗あったけど馴れてきた。


客「お!…君、胸おっきいね!」


普通にセクハラ発言される(´ρ`)

しゃあないかぁ…

私の取り柄の1つでもあるし。

これを生かさな損かなぁ


ぽ「ありがとうございますご主人様!あたしの自慢なんですよぉ」


両腕でキュッとしめて「谷間」を強調させた。


客「うわ…いいねいいねぇ。その気ある感じぃ?」


好感触やな!その気?

その気がよくわからんけど

サービスできたかな?


客「そのスカートみたいになってるヒラヒラもぴらっと捲ってくれたりとかしたらご主人様、君の事推しちゃうかも…」


と言いながらその「ご主人様」は

私の下腹部あたりを凝視している。

ん?パンツ見たいってことなん?

これビキニやから別に構わんけど…


ぽ「んもぉ…ご主人様ったらぁ…ちょっとだけやでぇ…?」


これくらいなら別にかまへんかな?

私もそんな抵抗ないわ。

むしろ推してっ!


ぴらっ


客「うほぉ…君いいねいいねぇ。もっと近くで見ていいかなぁ…」


めっちゃニヤニヤしてる…

ちょっと怖いし

既に顔がめっちゃ私のおへそあたりに

密着しそうなんやけど…


ぽ「お…お客さん、流石にこれ以上は…」


客「んぁ?「お客さん」?違うくね?ご主人様でしょ?それに言うこと聞かないと推さないよ…?」


あかん…

調子乗りすぎた…

結構タチが悪い系の客やったか。


ぽ「ごめんなさいご主人様…とにかくご注文を…」


客「あ?注文よりさぁ、なぁいいでしょ?」


【ご主人様】が私のエプロンを摘まんでぴらっと捲った…


ぽ「!?」


怖い。どうしよう…



?「ご主人様ぁ~おさわりはダメだよぉ~」


ーその時、突然「ミント色」の何かが

私の前に現れた。

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私を「モブ」と呼ばないで! けろけろろ @GPKR0512

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