第2話
「あのぅ~~w ちく・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんだよ?」
「そのぅ、乳首が擦れて痛いって云うかオッパイが膨らんでいるような気がしてw」
「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
見せて見ろよ」
「嫌です」
「何、言ってんだよ! 人を疑っておいてシャツを捲るだけだろ」
「誰にも言わないでよ?」
「守秘義務ってやつだろ」
白方がシャツを捲り上げた。
「俺が正面だと、ちょっと解りにくいから横向きになってくれるか?」
おおおっ! 小学生女子の膨らみかけみたいに確かに膨らんでいた。
「俺が、少し膨らんでいる気がしないでもないけど元々が解らないから何とも言えないなw」
「そうだ、白方!」
「使っていない、コンデジがあるから1週間ごとに記録を残しておこう。そうすると比較対象出来るじゃん^^」
俺は話を淡々と進めると、白方に上を全部脱いでそこに立てよ。
「白方は少し前屈みになって、壁沿いに立った」
「俺が、そんな前屈みじゃなくて頭、肩、お尻をきっちりとつけろよ!
比較対象にならんだろ!」
コンデジで顔を含む正面から上半身を数枚と、横から膨らみが判るような撮り方で数枚。
「俺は、コンデジからメモリーカードを抜いて白方に渡した。これで俺が悪さが出来なくなるからまた来週に同じポーズで何回か続けていけばオッパイが膨らんできているか分かるだろ?」
俺は腹の中で笑っていた(*^-^*)
「俺が白方に渡したメモリーカードは、シェアできるカードである」
それから数ヶ月、毎週のように白方の胸を撮影しているわけだが白方の胸は確実に膨らんでいっているのは見ただけで判る。いままではTシャツ1枚で歩いていたのが女子が着るようなロングTシャツのビッグサイズで誤魔化しているのだ。
女性ホルモンを常用させるようになって半年を過ぎた頃、白方が。
「諸さん、少しですがお金も溜まったので毎日の食事ですが今月いっぱいで一旦終わりにしたいのですが?」
「俺が、判った」
「でも、お前一度病院で調べてもらったほうがいいと思うぞ?」
「えっ! なにがです?」
「お前のその胸は、俺がPCで調べた限りでは女性化乳房という症状みたいだな」
「なんですか?その女性化なんとかって?」
「簡単に言うとホルモンの異常だ。男の子から男に変わる時と男から老人に変わる時にホルモンの分泌量が変わって女性みたいに胸が膨らむみたいだ。
但し、声変りする男の子の頃はすぐに男性ホルモンが大量に分泌されて乳首の擦れての痛みとか膨らみは負けて男性らしくなるみたいだな。
老人性女性化乳房は、膨らんで年をとると段々とおばあちゃんみたいに垂れていくみたいだな。
それを、遅らせるためには身体に合った・・・・・・・」
「なんですか?その」
「ブラジャーをすることだな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・い ま
なんて?」
「だから、ブラジャーをしてクウパー靭帯を守ってやらないとおばあちゃんみたいに垂れるってことだ。」
「これを見てみろ」
俺は、動画投稿サイトのある若い男性の女性化乳房の画像を白方に見せた。
「俺も、こうなるんですか?」
「なるんですか?じゃなくて、間違いなくなっている。」
「お前さぁ、近頃トップスは全部ダボダボで胸を隠せるような服しか着てないよな? それは自分で胸が膨らんでいるのを自覚してるんだよ」
「俺の家に白方が来なくなって、半年過ぎたくらい街で偶然だけど白方を見かけた。俺の家を出て行った頃より胸の位置が上にある! あれはブラジャーを着けているな。
その後、白方敏夫がどうなったのか俺は知らない。
ただ、この街からいなくなったのは確かだ。
たった数千円のためにこんなことにならないよう、読者の皆さんは借金はしないようにしましょうね(*^-^*)
たった数千円のために @aragakiyui0611
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