節電の神様～電気代が上がったので、家から夫を追い出したら、節電の神様がやってきた。節電のコツを、教えてもらったら～

第9話 節電も、オムライスも。責任のある本当の幸せって、何なんだろう？

　節電の季節で、イライラ。

　「やりすぎなければ、節電も、幸せな生活への責任なのかな？」

新年早々の、あの会見。何度も、思い出してしまう。

　「電気代を払いたくても、払えない人たち。子どもをもちたくても、もてない人たち。いろいろな事情で、子どもを育てられない人たち。世の中には、弱い立場の人たちが、たくさんいるんだよ？身分ある芸能人さんは、配慮のある行動をしようね」

　…ダメだ。

　話題を、変えよう。

　「ねえ、お母さん？節電の神様って、面白かったね？」

　「そうねえ」

　「間違いなく、神様だったよね？私は…、子どもをもてた。家族が、できた」

　「…そうだねえ」

　「電気代、上がっちゃったけれどね？お母さん？」

　「そうだねえ」

　「神様って、覆面プロレスラーだったんだね？」

　「そうだねえ」

　 2人、笑いあった。

　節電の神様が置いていってくれたフライパンを使って、オムライス作り。

　「あの子、美味しいって、言ってくれるかな？」

　責任のある本当の幸せって、何なんだろうね？

私は、私の幸せの責任は、記者会見を開くことなんかじゃないと思っていますが。

オムライスな夕食タイムが、楽しみです。