ちなみに
星雷はやと
ちなみに
「ほら! 起きなさい!」
「うぅ……あと五分……」
スマホのアラームを止めること数回。布団をはぎ取られ、冷気に身を震わせる。
「ご飯冷めちゃうから、早く顔を洗って来なさい!」
「うぃ……」
今日は休日だが、ご飯が冷めてしまうのは嫌だ。布団から這い出て、身支度を整える。
「朝食は一日の栄養を取るのに大事なのよ。しっかり食べなさい」
「……いただきます」
ダイニングテーブルの上には、湯気を湛えた朝食が用意されていた。椅子に座ると箸を手にとる。今朝のメニューは和食だ。
「もう、しゃきっとしなさい? お昼ご飯は冷蔵庫に用意してあるからね。あと、洗濯物は夕方には取り込んでよ?」
「むぐっ……むぐっ……」
ご飯を咀嚼しながら頷く。
ちなみに……俺は一人暮らしである。
ちなみに 星雷はやと @hosirai-hayato
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます