第6話 Round6戦いの行く末

ある日、学校から帰るとネコちゃんはいなかった。


母親に訊ねると、申し訳なさそうに

「知り合いの人が、急に引き取るって。それで今日引き取りに来たの。ごめんね。」


「。。。。。。」


普段の僕なら母親に文句を言っていたのだが、元々預かっているだけだったので

現実を受け入れるしかなかった。


そう、小さい時にお父さんと一緒に住むことが出来ないと告げられて受け入れるしかなかった日を思い出した。その時は小学生だったから泣き叫んだけれど

高校生だったので泣くことはできなかったが心に空洞が出来て中々現実を受け

入れられなかった。




あれから多くの年月流れ、僕も大人になった。



寂しさはさすがに風化していった。



でも未だに街で白い野良猫を見ると眼の色を確認するクセがついてしまった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ぼくとネコとの戦い。 夕哉圭シロー @yuyakeshirou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ