第15話 カクヨムコン8中間選考について。完全読者選考ではないようだ

 結論。


「ランキング攻略したら有利ではある。が、どうも下読みさんがいるようなので、ライトユーザーは面倒ならやらんでもいい。各自判断。最終結果にどう影響するかはいずれ分かる」


 さて、まず長編部門について要点を記します。データはフォロワーさんが参考にされたユーザーさんからのものが元。詳しくは調べてね。参考程度でお願いします。


●追記。参考元紹介。

みつなさんの分析近況ノート。

https://kakuyomu.jp/users/sadaakira/news/16817330654520412087

こちらカクヨムコン8資料室(みつなさんver)

https://kakuyomu.jp/works/16817330653070298171

こちら大元、柴田さんの「別館・カクヨムコンデータ」

https://kakuyomu.jp/works/16817330650806209826


「要点」

・カクヨムコンは例年、中間選考においてはランキングの限りではない。

・星一桁で通過してる作品があるらしい。

 過去にも「読者選考期間に評価ゼロで通過」みたいなツイートを見かけた。真偽は分からない。

・星二桁、大体50ぐらいで通過している作品がある。

 こちら私もレビュー書かせていただいた作品。許可が取れたら紹介したい。

・参加10163作品で通過は1241作品。プロ作家は410作品。

・プロは411作品参加して414通過。謎現象だが、データの関係か、後に参加という形かもしれない。

・異世界と現代ファンタジーがそれぞれ2000と1000作品参加。

 エンタメ総合が1300ぐらい。ラブコメが約900作品と多い。


■通過割合(正確なデータ未確認。参考程度に捉えて下さい)

・異世界ファンタジー

283/2857

・現代ファンタジー

195/1003

・エンタメ総合

219/1309

・ラブコメ(ライトノベル)

186/882


 となっているらしく、異世界ファンタジーが最激戦区。突破率も10%を切っている。一方ホラーは33%の突破率と非常に高い。


□通過割合は大体10%である。約12%

 ジャンルにもよるが通過割合は大体一割強。つまり10の作品から一つ以上突破している。

 プロ作家部門を除けば9753作品から1241が通過。中間選考はかなり通過しやすくしているという印象。

 通常のコンテストより一桁多い感じだろうか。

 これは、


 中間選考→最終選考→最終結果


 と、一次二次選考を兼ねたシステムによるものと思われる。


□短編部門

 10284作品から922作品が通過している。

 令和の私小説を除けば軒並み9%前後。

 やはり10作品から大体一つぐらいの突破と考えていいだろう。

 こちらにプロ部門はない。


□やはり完全読者選考ではなかった。ランキング攻略したけりゃすればいい


 でまあ何が言いたいかはお分かりいただけただろう。

「読者選考期間のランキングを元に選考」となっていたが、これ普通に下読みさんいます。絶対いる(笑)


 つまりランキング攻略したところで、有利なのは中間選考までかもしれない。

 最終選考を突破出来ないなら、言葉は悪いが、


「それは当て馬」


 である。

 コンテストを盛り上げ、ユーザーの士気を高める為まず広くすくい上げる。

 しかし次、いきなり最終選考が待っている。

 ここでバッサリいかれるのだから、一体ランキング攻略とはなんなのか(笑)


「公開作品コンテストシステム」である以上、そのまま作品は公開されている。

 そしてここは小説投稿サイトだ。

 ならば端からバッサリとはいけない。

 んなことしたらユーザーが冷え冷えに冷えてしまう。


「あのコンテスト、突破率0.1だよ……」


 となったら、もういっそ高級官僚か宝塚歌劇団でも目指した方がいいだろう。大手企業で役員目指したり、むしろ起業して成功して欲しい。

 大谷翔平目指すよりは現実的だ。


「大谷やイチロー、羽生結弦を超えてみせる!」


 と意気込んで、実際許され成せるのは、若者の特権なのだから。


 実際初手から1000に一つの作品までいきなり絞るのは酷だし、というか無理だ。

 選考委員の仕事を下読みさんが行うことになる。


 東大の合格率は学部によって難易度は異なるが、大体30%ぐらいらしい。

 少子高齢化で国立大でも入りやすくなったのだろうか。

 とにかく、比較対象はともかく中間選考は長編短編共に、かなり緩く設定されている。


 この方が盛り上がるのでユーザーにとってはありがたい。ちなみに私も突破した。短編部門です。復帰したて、コンテストの存在すら知らなかった。短期間で10万文字を新規に書くのはかなり難しい。

 そして、完全読者選考と受け取れる表記であったため、とても参加出来ない。


「カクヨムコンを浅く分析」

https://kakuyomu.jp/works/16817330652317934856/episodes/16817330652447273143

 と、ライトユーザー視点から以前緩く記したが、実際は「小説投稿サイトらしいコンテスト」という印象。


□最後に、ライトユーザーへ

 何度も記しているが、私はライトユーザーであり「宣伝したくない……」という、実に面倒くさがりなユーザーだ。

 ランキング攻略は、なろうならまあそう難しくはない。

 1000や10000ポイント稼いだことこそないが、ぶっちゃけそっちより公募チャレンジの方が楽しい。

 ランキング攻略は適当にやって、入ったらわいわいと楽しめる。

 どうしても、


「ランキング攻略からハイスコア叩き出して、プロになりたい」

 

 というのなら止めないけれど、ライトユーザーには向かない。

 ライトユーザーは「書ける」が「Web上の立ち回りが致命的に下手」である。

 あるいはそもそも宣伝とか交流とかしない。したくない。

 大体これがライトユーザーの定義であり、だからこそライトユーザー足り得る要素。


 一方ミドルユーザー以上の頑張りでランキング攻略は盛り上がった。

 これがサイトの盛り上がりへと繋がり、カクヨムの思惑通りに事は進んだ。

 中にはやらかし勢もいるが、ライトユーザーには関係ない。


 ミドルユーザーやヘビーユーザーがコンテストで有利になるのは、小説投稿サイトである以上当然なのだ。


 ミドルユーザー以上の皆さんの頑張りには頭が下がります。

 皆さんがいたから、我々ライトユーザーはこうしてカクヨムにいる。

 カクヨムという利便性が高く、新しい小説投稿サイトな世界を体験している。


 なろう勢からすれば「異世界・新世界」なサイトでひっそりと活動するきっかけを、皆さんが作ってくれました。

 カクヨム本体、及びそれを支えるユーザーさんに、心からの感謝の意をここに記します。


 カクヨム及びユーザーの皆さんの存在により、


「Sランク冒険者殺人事件」

https://kakuyomu.jp/works/16817330652500003853


 という短編作品は、中間選考通過という結果を得られました。

 読者選考期間中、わずか33の評価ではありましたが、ライトユーザーなら悪くない数字です。

 何より結果がついてきた。

 評価いただきありがとうございます。

 創作界隈に復帰したばかりの私には、とても嬉しいニュースです。

 しかし私の作品は、もしかしたら多くの、やはり言葉は悪いですが「当て馬」の一つかもしれない。

 

 ですが、その実態が分かるのは最終選考後になります。

 力及ばず通過出来ずとも、私に悔いはありません。

 古の任侠もの名作映画の台詞を拝借するなら、


「まだ弾は残りすぎているがぜよ」


 なので、作品はいくらでも書けます。

 皆さん、これからも楽しく創作活動に励みましょう。

 力及ばず中間選考を突破出来なかった方も、別のコンテストで結果は出るかもしれません。


 自作「公式の中は慌ただしい」の台詞を引用し、ここで締めさせていただきます。


「創作活動はあなたが望むまで続きます――」


・「公式の中は慌ただしい」

https://kakuyomu.jp/works/16817330654531458951

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