鬱になったと思う。

A7

その人。

あの人が許せない

僕を傷つけたんだ。


昔のことが思い出せない

記憶力が下がったな。


立ち上がるとフラフラするんだ

体も弱くなったな。


僕はいつの間にぼろぼろだ。


何も出来ない。人として失格だ。


でも、僕は何とかしようと思うよ。



あの人が言ってた。


「過去ばかりみてどうするの?だから前に進めないんじゃないの?」


「過去は人の後ろについてくるもの、そこにいつまでも囚われていたら、あなたはまるで影のようじゃない?」



僕は僕なりの考えがあった。

否定されて、また僕は認められなかった。

だから僕が牙を剥きそうになった。


でも、納得してしまった。


僕は影、光を纏わないと何も与えられない。

見られない、見つけられない。

光の方へ歩かないと、この影は濃くならない。


見えていないのだから傷つけられて当たりまえだった。

よく踏みつけられた。


影が薄いのだから、記憶が薄くて当たり前。


光に当たったことがないのだから、そりゃあ体も弱ってる。



光に当たらなければ見えない。

見えないものには、与えられる事は無い、持っているものは、奪われるけど。


誰も僕のことを見えていないようでさ。


影の中の人間なんだな。

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