神明の弁護者

作者 鐘古こよみ

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★★★ Excellent!!!

異世界ミステリー訴訟モノ…?( ゚д゚)と思いながら読み進めるといいです
からくりをどうやって解き、誰が犯人なのか、自分でも推理しながら読むことができます
そしてその答えがわかった後、隠されていた真実を知るのです

お題のことは一旦忘れて、最後まで読んで、すっきりしてからもう一度お題を確認しましょう
でしたね!!!!!!ってなります!!

★★★ Excellent!!!

【弁護士・異世界ファンタジー・手つなぎデート】の三題噺だというこの作品。
王女エゼルディアが広場で柱にくくりつけられている場面から始まります。父王殺害の疑いでの神明裁判、つまり神の御加護があれば生き延びるでしょ、ていうアレ。
神に祈る彼女の前に現れた男アンルーが弁護のための証言を集めていきます。

神から与えられた法、宗教的権威と王権、いくつかの国など、骨太な世界観が示唆されながらも基本は謎解き。

王は何故死んだのか、王女を陥れたのは誰なのか、そしてアンルーは何者なのか。
神話にまでたどり着く壮大な仕掛けを、三万字という短めな中編で書ききった意欲作です。

そして最後の一題、【手つなぎデート】!
これもちゃんとクリアしています。
私の中では萌え萌えクリア判定でした!
大満足……。