第2話

 1週間療養した次の日にローリーに謝ってきた。お詫びの品も添えて。けどお母さんに心配だからしばらくは遊びに行っちゃダメって言われちゃった。

 でも!転生したらやりたいことたくさんあったからちょうどいいや!ちなみにこの世界には魔法がある。いわゆる剣と魔法の世界ってやつだ。定番すぎて嬉しすぎる。

 そして転生と言ったらやっぱり魔力!大抵の漫画は丹田いわゆるへそのところに魔力を発する器官があるらしいけど、この世界はどうなんだろう。

 目を瞑ってへそに意識を向けてみる…

なんかあったかいのが………感じん。

「ガチかぁぁやっぱフィクションみたく上手くいかねーよなーどーしよー」

 んーだって血液感じろって言われてもわからんもんなー。似たようなもんでしょ?どうしようかな。

 あ、母さんに聞けば教えてくれるかも、、けど今俺が怪我して敏感になってるからな、教えてくれるかなぁ。父さんだったら教えてくれそうだなぁ。けどいっつも書斎で忙しそうだしなぁ。

 んー夜聞けばいいか?それまでルーサと遊んでよ。



……


「いただきまーす。父さん俺暇だから魔法やりたい!」

「魔法かーうちは騎士爵だから剣もやってほしいなぁ」

「剣もやるから魔法も教えて!」

「いいわよ!私が教えてあげる!」

 母さんはやっぱり俺が一人でいるのが心配だったみたいだ。自分が教えられるなら安全だから一緒にいたいんだろう。

「やったぁ!いつから!いつから!」

「んー明日は予定あるから2日後とかかしら?」

「わかった!」

「剣は明日からでいいぞ」

 よっしゃ!剣と魔法どっちもやれる!ここまではテンプレだぞ!このままいけば無双ハーレム!

 ぐへへへへへへへ。いや、けどハーレム好きじゃないんだよな、なんか女の子が可哀想になってくるんだよなぁ。まぁ、この世界の俺結構イケメンっぽいからモテそう!

 明日にならんかなはやく!


……


「レンー準備はできたかー?」

「いまいくー」

 今日からは剣の訓練だ!前世では空手やってたんだよな。親が極真空手の支部長やってたから俺もやらされたんだよなぁ。嫌いじゃなかったけど黒帯取るまでに8年以上くらいかかるからその前にいかなくなっちゃったなぁ。だから素手はわかっても剣はわからんのよなぁ。

「レンはこの短めの木刀だな。身長まだちっさいからな」

「あい」

「まずは好きに打ち込んできていいぞ」

 この木刀結構重いな、6歳にはちょっときついぞ父さん。

 しょうがない攻めるしかない。木刀を父さんの真似して正眼に構える、まずは踏み込んでの振り下ろし!からの下から!そして突き!

「やるなぁレン、いい調子だぞ?もっとこい!」

 やっぱ6歳なだけあって全然弱いなぁ。筋トレしよっかなぁ。けど小さい頃に筋トレしすぎると身長伸びないってゆうしなぁ。そんなこと考えててもしょうがないか、いくぜ!



……


「ハァ、ハァ、ハァ」

「いい感じじゃないかレン。才能あるんじゃないか?」

 ことごとく止めておいてよくゆうよ。まったく。

ちっちゃいからこっちはすぐ息が上がっちゃうんだぞ!ハンデくれハンデ!

「今日はここまでにするか。明後日からは剣の振り方とかを教えてやる明日は魔法だからな」

「はーい」

「ちゃんと汗の処理しとけよー」

 そんなことを言って父さんは戻って行った。剣の間合いとか、素手と全然違いすぎてわかんないもんなぁ。でも素手でやったら流石に剣相手は痛いからな、しょうがないか。

 汗をしっかり拭いてまず浴びをするテンプレみたいに石鹸がない世界じゃなくてよかった。石鹸の作り方とか、灰と油がどーちゃらこーちゃらくらいしかおぼえてないからな。体をきれいにしてからルーサと遊ぶ。「にいちゃ」とかいって駆け寄ってくるからガチで可愛い。もう無理。メインヒロインだわこの子。ほんっとに可愛すぎて倒れる。なんかあっても絶対守ってやるからな。変な男なんか寄り付かせないぞ!にいちゃんはみとめないぞ!と変な想像をして明日の魔法を楽しみにするのだった。

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