圧倒的な世界観で紡ぐ異種族の交流。短い物語として結実した傑作です。

わずか三千文字に満たない物語なのに、悠久の時の流れを感じる作品です。

多くを語ろうとしない竜と、とにかく喋りまくる人間。
この組み合わせだけで物語は紡がれますが、とにかくいいコンビです。

人間の語る中には、これでもかと特殊な固有名詞が出てきて世界観を演出します。
そして、竜の語る話には奥深い内容を読み取れます。

一言では言い尽くせないこの読後感をぜひ体験してみてください。