君には
鈴乱
メッセージ
君には絶対、価値がある。
君には見えてなくたって、僕の目には見えてるよ。
上手に言葉で伝えられたらいいんだけど、僕はちょっと口下手で伝わりにくいと思うから、こういう形で届けようと思う。
僕は君に会えてよかった。
今日向かった先で、君に会えたことが、今日の僕の幸せ。
君の一生懸命、話す姿が好きだ。
君が一心に話す時の、真摯な目がとても好き。
心のうちを語る時の怖さったら、ないよね。
否定された過去があれば、誰だって怖くなる。
それでも語る君は勇敢な人。
勇気のある人だと僕は思う。
自分を責めるほど、君は物事と真剣に向き合ってるんだ。
ほとんどの人が素通りするところを立ち止まった。君だけが、気づいたから。
何か、おかしいんじゃないか?
何で、これはこうなんだ?
みんなが素通りしていくから、そう思って立ち止まる自分がおかしいのかと思った。
でも、それは違う。
君の感性が、君の心が、多くの人に見えないものを「感じ取った」んだ。
それはきっと君に与えられたギフトで、君だから、それに気付かされた。
他の人じゃなくて、君に。
君だからなんだよ。
苦難の中で、しんどい思いをしながらも、それでも生きていること、息をしてること。
必死に生きてる君は、とても美しいと思う。
苦しみをこらえて笑うなんて、とんでもなく苦しいでしょう?
自分に鞭打っても、それでも笑うのは、優しくあろうとするのは、君がとっても頑張り屋で、努力家な証だよ。
大切なものを守ろうとして、他者を想って、その小さな背中で、背負い切れないほどのものを背負ってる。
投げ出しちゃえば楽だけど、それができないんだよね? 自分が守らなきゃ、自分が抱えなきゃ、居場所が崩れてしまう。みんなの、居場所が。
だから、守りたいんだ。守るために、背負ってきたんだ。
分かるよ。
だって、私も同じだから。
守りたくて守りたくて、必死で。
自分がどうなろうとも、守りたいものがあった。我が身を犠牲にしたって、それでも守りたい平和があった。
ううん。きっと君は
「こんなこと、当たり前だ」って言うんだろう。
君は強くて優しい人。
誰よりも涙を飲んできたでしょう。
私はそんな君に拍手喝采を送りたい。
たくさんの言葉で、凛々しい君を称えたい。
よくやってるよ。よく頑張ったね。
えらいよ。すごいよ。天才じゃん!
僕は君の周りの人を知らないから。
僕は今日出会った君しか知らないから。
だから、その……
僕くらいは、君の幸せを願ってもいいかなぁ?
君には 鈴乱 @sorazome
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます