無題 2/0
A7
作品っていうものにはどれも変わらず価値があって。
僕のも全部そう。
誰にでも作れるのに、価値は変わる。
どういうことか、僕にはわかる。
作る人。作るもの。どれだけそれが珍しいものか。
表現された世界の素晴らしさ。
一辺倒に美しい。
でもそれぞれ惹かれるものは違う。
だからそれが価値になる。
僕は檻にいるんだ。
でれないし、だれも入れてない。
僕の作品はいつもこう。
音楽を聴いて。
お風呂に入って。
人が泣いて。
空を眺めて。
頭に浮かんだらそれが作品で。
こんなにも適当なもの。
でも。それが難しいの。
思った通り書けばそれでいい。
考えても出てこない。
無を書く。
ただ無を書き込む。
音楽だとか空だとか。
檻に入ってないと何も無い。
無は無と言わない。
本当の無は。
こういうこと。
無題 2/0 A7 @a2u
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます