43.宝箱の話

ギルドマスターに着いて行き宝箱のある部屋へと入った。机の上には俺らが手に入れた石ランクの小サイズの宝箱二つと鉄ランクの宝箱一つが置いてあった。

 

『いい光景だ。』『俺も製品版買ってこの光景再現したい。』『鉄ランクの中身は何やろうな。』『中身が気になって仕方がない。早く開けて!』

 

「ワイも一人でダンジョン攻略しとったけど鉄ランクの宝箱とか初めてやで。と言うかBランクのボスで鉄ランクの宝箱…。じゃあ銅ランクの宝箱は…。」

 

 リボトルがそう言うと受付さんが説明をしてくれた。

 

「はい、リボトル様のお察しの通り銅ランクの宝箱はAランクのモンスターから超低確率でドロップします。そして残りの銀金虹色ランクの宝箱はSランクのモンスターから一つだけドロップします。しかしその確率もまた低い、ほぼドロップしないと思った方がいいでしょう。それぐらい低いです。」

 

「そんなに出とらんのか?」

 

「はい、まずSランクのモンスターを倒せる人間が少ないのですので。それにドロップ率の低さも合わさって、その銀金虹色ランクの宝箱がギルドに持ってこられたのは合計で十もありません。それぐらい出てません。もはや銀金虹色ランクの宝箱は噂の存在なのです。」

 

『キツすぎるだろ』『ヤバいね』『虹色ランクはマージスキルがあっても夢のまた夢ってワケなのか。』『もはや虹色はタイガーの配信でも見れないかも知れない。』


「なるほど…。教えてくれてありがとな。」

 

「いえいえ、貴方がたをサポートするのも私達ギルドの仕事です。」

 

「聞きたい事も聞けたしそろそろ開けようか。ワイらが命懸けで手に入れた宝箱を!」

 

 こうしてお楽しみの宝箱を開ける事にした。

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