42.ダンジョンの報告

ギルドに帰ってまずギルドマスターに新しくできたダンジョンについて五階層までの報告を行った。

 

「なるほどゴブリンにウォータースライムにデカゴブリンか。ゴブリンはGランクの魔物だが後の二体はEランクの魔物だ。

それにボスの階層はゴブリンとデカゴブリンが合計三百体にゴブリンキングだと?三百体のゴフリン共もヤバいがゴブリンキングはBランクの魔物だぞ、そんなところ君たちよく生き残れたな。」

 

「ははは、運が良かったのです。」

 

「せやな、ゴブリンキングの時はタイガーの運に助けられたわ。脆弱のデバフ無かったらワイのライフルすら通らんぐらい硬かったわ。」

 

『初見殺しじゃん。』『運良かったんだなって思いました。』『いきなりBランクのボスとかヤバすぎ。』

 

 そうダンジョンで何と戦ったのかを振り返る。ギルドマスターの言う通りゴブリンキングはデバフポーションが出ていなかったら俺らは死に戻っていただろう。

 

 道中では強くてもEランクの魔物しか出ていなかったのにボスになると急にBランクが相手になった。普通に考えればこれは初見殺しだ。

 

 いや、その前に俺の温存していた銃とダイスから出た手榴弾、リボトルのサブマシンガンと手榴弾がなければゴブリンキングと戦う前に数に押しつぶされていただろう。

 

「それに親衛隊ねぇ。人が急に居なくなったと思ったけどまさかそんな奴らが暴れ回ってたとはなぁ。どれだけ殺されても教会で蘇る事が出来るとはいえ、事あるごとに殺されたら逃げるのも無理はないな。」

 

 ついでに親衛隊の事も話しておく。このゲームのプレイヤーは此処ではいつでもこの世界と現代と言う異世界を行き帰りできる異世界人と言う設定だ。このゲームのキャラは一度死んだらその場でお終いだが異世界人であるプレイヤーは教会で生き返れると言う特殊な能力を持っていると言う事になっている。

 

 そして今この過疎もいい所の状況も親衛隊が居るせいで他の異世界人が此処の世界に来なくなった。と言う理由で納得してくれた様だった。ついでに三日後奴らと争う事も伝えた。

 

「異世界人が減った理由は分かった。それでその親衛隊に喧嘩を売るんだな。何か俺らに手伝える事はあるか?出来る限りのサポートはするぞ。」

 

「大丈夫です。」

 

「これは異世界人の起こした問題や。それの尻拭いも異世界人がやらなあかんのや。うれしいけど手伝いは大丈夫や。」

 

 「そうか、じゃあ俺らは君達を見守っていよう。…ん、宝箱を全部開けたとの連絡があった。宝箱のある部屋に行こうか。」

 

 報告を無事に終わらせてギルドマスターに宝箱のある部屋に案内してもらった。

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