推理小説が好きな女子大生が、色々な事件を解決していくミステリー小説です。
短編になっていることが多く、伏線がすぐに回収されるので、忙しい人にも安心ですよ。
おすすめポイントは時代設定が1969年であることと、法医学が関わってくること。
時代設定については、現代のようにそこらじゅうに監視カメラがついているわけではないし、
DNA鑑定が出てくるわけでもなく、何かとインターネットで調べられることもなく、
往年の王道ミステリーを読んでいるかのような安心感があります。
また法医学については知らないことも多く、
被害者の遺体や犯人の残したものが、どのように証拠になるのか興味深いです。
死人に口なしとは言われますが、法医学の観点から見たらとんでもない。
色んなことが分かるんですね。
ちょっとひねりの効いたミステリー、おすすめです。