決闘の続き
第一騎士団の精鋭3名。
アレン、ケイン、コリンズ。
3人とも典型的な騎士スタイル。
金属製の鎧に長剣。
若手の有力騎士なのだろう。
ここに対するのは満面亭チーム。
テーイチさんは長剣。
ミソラさんは短剣二刀流。
テレサさんは特大の斧。
かなりくせの強いメンバーだ。
アレン
「エルフは警戒が必要だぞ。
見た目の割に経験豊富なことがあるからな。」
ケイン
「ならば、エルフは私がやろう。」
コリンズ
「私の前は斧使いか。
見かけ倒しでないことを祈るとしよう。」
・・・結果は、
テーイチ
「その程度では、エルフの里の自警団には入れねぇな。」
テレサ
「一撃で吹き飛んでしまっては私の勇姿をアイラ様に見て頂けないだろう。」
ミソラ
「そんなに強くなくて助かった~。
テレサもそんなこと言うなら、手を抜いて時間をかければ良かったのに。」
テレサ
「この程度の相手に手間取ったと思われては一生の恥だ。」
完全勝利。
そして、
ゲレーロの近くに位置していた騎士2名。
オチョロイ伯爵の直轄騎士団の精鋭だ。
彼らは目の前の光景が理解出来なかった。
騎士A
「何が起きているんだ!?」
騎士B
「あり得ない、、、
最強メンバーが次々にやられるなんて。」
エリオ
「現実を受け入れなさい。」
騎士A
「なっ!?」
セリス
「試合中によそ見など。」
騎士B
「ぐはっ!?」
この2人については、もはや試合とも呼べない展開だった。
圧倒的な敗北。
何も理解出来ないまま、一瞬で倒れた。
試合を開始して1分も待たずに、10対1の構図が出来上がっていた。
もはや、勝敗は明らかだ。
ハッサン
「誰がこのような展開を予想したでしょうか。圧倒的な蹂躙。
無傷のまま、ゲレーロ様以外を倒してしまいました。」
レイモンド
「信じられない。
どういう戦力を集めればこんなことになるんだ?」
ペネロペ
「アキラさんの周囲にいるのは世界トップクラスの実力者たちです。
それを知らずに手を出したゲレーロ様が無謀だったとしか言いようがありませんね。」
ゲレーロ
「ひ、卑怯だぞ!」
僕
「えっと~~、何がですか?」
ゲレーロ
「私より強い戦力を集めるなど卑怯だと言っているのだ!」
僕
「何をおっしゃっているのですか?
私個人ではゲレーロ様と勝負にならない為に、バーバラ様が集団戦にしてくださったのです。
まさか、ゲレーロ様はバーバラ様のご意向に反対されると?」
ゲレーロ
「そもそも私は1対1でいいと言っていたのだ。それをあのババアが10対10にした方が圧倒的な勝利が出来るなどと言ってくるから、こんなことに。」
僕
「ゲレーロ様、
大衆の面前での不敬罪を問われる発言はいかがなものかと思いますよ。」
ゲレーロ
「うるさい!うるさい!うるさい!
誰のことをババアと呼んだのかなど言っていないだろ!
ババアなど、世の中にははいて捨てるほどいる。何が不敬罪だ。」
僕
「まぁ、別に僕は困らないですけど、自分で後ろ楯を失うような発言はやめた方がいいと思いますよ。
父親のオチョロイ卿もご苦労されますね。息子があなたのように愚かだと。」
ゲレーロ
「私が愚かだと!?
そもそも私の言う通りにしていれば、こんなことにはならなかったんだ。
すべて父とあの女のせいだ。」
僕
「さすがにこれ以上は聞くに堪えないから、もう終わらせますね。
じゃあ、みんなやっちゃって。」
こういう時はアイラさんだよね。
ゲレーロも剣を構えてがむしゃらに突っ込む。当然、そんな攻撃がアイラさんに通用するはずがない。
一閃。
それで勝負はついた。
倒れたまま動かないゲレーロ。
審判
「それまで。
ゲレーロ様の戦闘不能を確認。
勝者、アキラ殿。」
パチパチパチ
拍手はまばらかな。
早過ぎる終了に観衆は消化不良といった感じです。
ただ、一部の観衆は盛り上がっていた。
後で聞いたんだけど、賭けが行われていたらしい。
勝敗や、10人中何人が残るか、なんかが賭けの対象になっていたらしい。
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