家族計画
正直に話そう。
かなり前からみんなとは大人の関係になっていた。
お酒を飲んで、酔った勢いも手伝ってマユラさんと一線を越えた。
一度そうなってしまうとブレーキは効かなかった。
マユラさんとも何度も体を重ねたし、他のみんなも気付いて、アリエッタさん、ルーシュさん、アイラさん、リィズ、フィオ。
いつの間にか全員とそういう関係になっていた。
なぜ今まで誰も妊娠しなかったのか。
この世界には避妊具はほぼない。
でも、僕には便利な結界がある。
結界で防いでいたんだ。
7人での生活は楽しかったし、それを壊したくなかった。でも、そのままの関係を永遠に続けることは出来ないよね。
僕
「じゃあ、準備をしていくね。
まずはカミラさんの受け入れからかな。
レベルも少しは上げておいた方がいいよね。」
カミラ
「レベルですか?
私は『画家』のレベル7です。
非戦闘職ですので、これで十分だと思いますが?」
アイラ
「リィズとフィオも非戦闘職だが、レベル50は超えている。基礎ステータスが高くて損をすることはないから、上げておくべきだな。」
カミラ
「レベル50!?
そんな、、、
世界トップクラスですよ!」
アリエッタ
「私たち4人はお店の護衛も兼ねているからもっと高いよ。」
ルーシュ
「私たち4人の戦力ですと、大都市の騎士団とも互角に戦えます。」
マユラ
「まぁ、実際はリィズやフィオの買い出しの護衛ぐらいだから、過剰戦力なんだけどね。
本当に危険な時はアキラ君本人や従魔がいるから、私たちが戦力としてあてにされることはほぼ無いんだけどね。」
カミラ
「アキラ様は商人では?」
アイラ
「その辺りはいずれ理解出来る。
まずは週末に引っ越しを終わらせて、翌週以降にレベル上げを行うか。」
カミラ
「宜しくお願いします。」
カミラさんの登場で一気に話が進んだ気がする。
でも、妊娠してからでも出産まで10ヵ月ぐらいはかかる。
時間は十分あるよね?
今後、色々計画していこう。
まずは土地かな?
今はみんなで満腹亭の上に住んでいるけど、子どもが何人も産まれたら確実に手狭になる。満腹亭の近所に土地と建物を確保しないとね。
お店の営業についてはカミラさんが入ったことで余力はある。
アイラさんが妊娠、出産で抜けても大丈夫だ。
でも他のメンバーも抜けるとなるときつくなるな。出来れば3人はフロア担当がいてほしい。抜けられるのは2人までかな。
でも料理担当のリィズとフィオも手を挙げていたしな。こちらは元々2人しかいないから影響が大きい。
やりくりの方法を考えよう。
もちろん、僕もお店の手伝いはするよ。
でも、色々飛び回るから、固定の戦力としてはカウント出来ないんだよね。
それと妊娠の順番かな。
まずはアイラさん、次はマユラさんかな。
この世界は医療が遅れている。
便利な魔法やアイテムはあるけどね。
高齢出産は危険なんだ。
基本は年齢順かな。
でも1人で子ども1人とは限らない。
2人目が欲しいとかあるよね。
難しいな。
ちょっと考えよう。
ちなみに、
週末にカミラさんが引っ越してきた。
そしてカミラさんのレベル上げもスタート。
実は休日に暇な時はアイラさん中心にフロアメンバーはレベル上げにダンジョンに入ったりしている。
だから、最低限の底上げだけ僕と従魔で行うだけで、後はみんなにお任せする予定。
貴族だとあまり使える職業じゃないらしいけど、すごく絵が上手なんだ。
この世界だとカメラがない。
魔道具で代用出来るものもあるけどかなり特殊な道具だから簡単には使えない。
せっかくだから、集合写真の代わりに絵を描いてもらうことにした。
良い感じの絵に仕上がるといいな。
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