武闘大会
その日の夜。
満腹亭に帰って、みんなに報告です。
リョーコ
「じゃあ今度、物件探しに連れて行ってくれるんだね。」
僕
「店長はリョーコさんだからね。
出来るだけ意見は取り入れたいと思っているよ。」
アリエッタ
「武闘大会もあるんだよね。
アイラ出てみたら?」
アイラ
「興味はあるが、、、」
僕
「興味あるなら参加してみたらいいんじゃない?」
アイラ
「しかし、、、」
マユラ
「じゃあさ、
久しぶりに社員旅行ってことで、
みんなでスノーデン王国に行かない?」
僕
「いいね!」
アリエッタ
「じゃあ、満月亭と満面亭のみんなも誘いますか。」
ルーシュ
「私たちも仲間が増えましたよね。」
僕
「よ~し、
じゃあ、
みんなでスノーデン王国に行こう!」
数日後。
みんなでスノーデン王国に行くことになりました。
満腹亭から、
リィズ、フィオ、アイラさん、マユラさん、アリエッタさん、ルーシュさん、それとリョーコさん。
満月亭から、
モルトさん一家、セリスさん、エマさん、エリオさん。
満面亭から、
チーランさん、テーイチさん、テレサさん、ミソラさん。
多いね~。
今回は1泊2日の行程です。
アイラさんは武闘大会に出場することになりました。
武闘大会は2日間の予定です。
1日目は予選。
一般参加者が予選を行う。
通過出来るのは8人。
2日目は本選。
予選突破した8人と、招待選手の8人の合計16人で行われる。
僕らは朝からスノーデン王国に入って、1泊して帰る予定です。
1日目。
アイラさんは予選に参加。
テレサさんとセリスさんは応援だって。
さすがに予選は突破できると思うんだけど。
他のみんなは本選から応援に行く予定です。
リィズ、フィオ、モルトさん、チーランさん、テーイチさん、リョーコさんは市場や料理店をチェック。
マユラさん、アリエッタさん、エマさん、エリオさん、ミソラさんは観光。気楽にワイワイやる感じかな。
僕、ルーシュさん、モルトさんの家族、はゆったりコース。
モルトさんの妻、シーラさんは食器洗いとかでお店に貢献してくれている。
長女のモナちゃんや長男のスコット君にはさみしい思いをさせてしまっているかもしれない。
この3人とは接点が少ないんだよね。
ちょっとした小物を見て回ったり、お菓子やジュースを食べたり。
こういうのもいいよね。
今回の社員旅行で1つ大きな問題があった。
それは宿が空いていない、ってことだ。
今回の武闘大会に合わせて旅行客が大量に押し寄せているため、宿がすべて埋まっていたんだ。僕らは急きょの参加だからね。
全然空いてなかった。
僕らは街の外でテントを張って1泊することにしました。
実はけっこうテント組はいるんだよね。
他の街から来た冒険者たちのほとんどが街に宿を取れず、テントを張って武闘大会を見学することを選んでいる。
僕らもテントを張ってお泊まりすることにしました。
なんか、こういうのもいいよね。
みんなで火を囲みながら、ごはんを食べて、お酒を飲んで。
もちろんキャンプ飯。
基本はバーベキュー。
それとアヒージョ。
チーズダッカルビ。
燻製もやってみました。
完全にワインのつまみ用だね。
僕
「本選出場おめでとう!」
アイラ
「ありがとう。
日々の鍛練の成果が出せた。」
アイラさんはよく休日に、何人か連れてダンジョンに行っているからね。朝と夜、僕が転移でダンジョンまで運んでいる。
うちの護衛チームも日々パワーアップしているんです。
テレサ
「アイラ様は圧倒的でした。
明日の本選でも活躍は間違いありません。」
セリス
「本選は招待選手が参加してくる。
過去に実績のある選手ばかりだ。
油断は出来ない。」
僕
「明日はみんなで応援に行くからね。」
アイラ
「期待に応えられるように頑張るさ。」
マユラ
「期待してるよ~。」
アリエッタ
「そりゃ、マユラは期待するよね~。
なにせ、アイラの優勝に賭けてるから。」
マユラ
「あ、コラ!
ばらしたな~。」
僕
「賭けてるって?」
エリオ
「誰が優勝するか賭けるのが流行っているんです。明日の本選開始まで受け付けていますよ。」
僕
「僕も賭けてみようかな。」
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