満腹亭の食材
リョーコ
「なんなのこれ!
信じられない!
スイーツ作りの天国じゃない!」
満腹亭で食材を見たリョーコさんの第一声はこんな感じでした。
ようやくリョーコさんが落ち着いたところで、全員の自己紹介を済ませた。
満月亭や満面亭のメンバーは後日、紹介することになりました。
その日の夜は、
歓迎会を兼ねて、みんなで食事会。
さっそくリョーコさんもスイーツを作ってくれた。
時間がそんなになかったけど、前に作ってあったアイスなんかも使ってパフェを作ってくれました。
マンゴーパフェ。
最高です。
見た目もシェービングナイフで花のように美しくカットしたマンゴーが飾られて美しく、味も単調にならないように、甘酸っぱいラズベリーが彩りも含めて良い仕事をしてくれています。
パフェに大満足した後はお酒タイム。
リョーコさんも飲めるタイプらしい。
アイラさん、マユラさんのお姉さんチームと打ち解けて盛り上がっていた。
リョーコさんもけっこう苦労したみたい。
元の世界で自分の店を持つために、必死で働いて、腕を研いて、お金を貯めて、アイデアを蓄えて、
ようやく、物件探しを開始したタイミングで転移してしまったらしい。
転移してからも諦めずに、どうにか自分の店を持つことに成功したんだって。
途中で僕は抜けたけど、女子トークは止まらず、夜遅くまで続いたみたい。
翌日から、満腹亭、満月亭のデザートはリョーコさんが担当することになりました。
特に満月亭はコース料理とのバランスがあるので、モルトさんと相談しながら作っていくことになりました。
味の評判は上々。
基本的にデザートを作る作業は満腹亭のキッチンでやってもらっている。
リィズとフィオの勉強を兼ねているんだよね。
そこから数日。
リョーコさんは、しっかりフィットしてくれた。スイーツ作りの腕も人間性もバッチリ。
良い人材をスカウト出来たと思う。
その間に、実験農場の人員拡大も実施しました。6人増やすことになりました。
セージさんが用意してくれました。
セージさんのところを訪れると兵士が戦争奴隷を連れてきてくれました。
セージ
「お前たちの主となるアキラだ。
私の大切な友人だ。
アキラの命令は私の命令だと思うように。
もし、裏切るようなことがあれば、私が絶対に許さない。
地獄の果てまで追いかけ後悔させてやる、そう覚悟しておけよ。」
セージさんが睨むと全員がビクッとなってた。やっぱりセージさんの威圧感は凄いね。
僕
「アキラです。
皆さんの所有者になります。
よろしくお願いします。」
僕がペコリとお辞儀すると微妙な空気が流れた。
僕
「えっと、、、
僕の農場で農業をやってもらいます。
以前にも戦争奴隷をもらっているから、農場についたら、先輩奴隷の指示に従ってください。」
セージ
「アキラ、
何か困ったことがあれば、なんでも相談してくれ。
いつでも力になるからな。」
僕
「ありがとうございます。
じゃあ、行きましょうか。」
そのまま結界で囲んで飛んでいく。
奴隷たち
「「「えぇっ!?」」」
僕
「大丈夫ですよ。
地上からは見えないようになっているんで、驚かせることはないから。」
奴隷
「・・・そこじゃないんだけど。」
ボソッと言っているけど、聞こえてるよ。
まぁ、慣れてもらうしかないけどね。
本当はリターンポイントを使って、転移システムを使えば簡単に移動出来るんだけど、さすがに全部見せるのはどうかな~と思ったから、飛行魔法で移動することにしました。
そして、実験農場に到着。
モルガンさんたちみんなでお出迎えしてくれました。
モルガン
「アキラ様、
お待ちしておりました。
そちらが新しい奴隷ですね。」
僕
「セージさんからもらってきたよ。
モルガンさん、
この6人のことお願いしますね。」
モルガン
「承知しました。
お前たち、アキラ様は最高の主人だ。
その下で働けることを光栄に思うんだな。
ここでのルールを教える。
アキラ様のご期待に応えられるように全力を尽くせ。」
モルガンさん、
けっこう厳しそう。
新人の指導はお任せしますね。
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