ツンドラダンジョン
ダンジョンの1階は黒熊人の居住スペースになっている。
広いし、人数も多い。
モンスターがよく発生するエリアは重点的に見張りが立っている。
おかげでモンスターによる被害はほとんど無いらしい。
いくら黒熊人がマッチョでも赤ん坊や老人もいるからね。守りは必要らしい。
食事は白熊人よりも断然豊か。
基本は丸焼きだ。
調味料があまり無いみたい。
植物モンスターの葉などをハーブのように利用している。
でも、塩が無い。
2階からは普通のダンジョンになっている。
まぁ、モンスターは弱いけど。
ディオ
「ここからはダンジョンゾーンです。
自分の身は自分で守る。
それが鉄則です。」
僕
「わかりました。
みんなは何階ぐらいまで行ってるの?」
ディオ
「30階ぐらいまで行く。
10階のボスを1人で倒すのが成人の儀式になっている。
儀式を成功させると幼名から卒業するんだ。」
僕
「幼名?」
ディオ
「子どもの頃はディオディオと名乗っていた。戦士として認められディオになった。」
なるほど。
黒熊人の大人はゾンとかディオ。
子どもの頃はゾンゾン、ディオディオ。
白熊人はデュラデュラさんにドルドルさん。
命名は同じ音を繰り返すってルールなんだ。
そして、一人前になると繰り返さなくなる。
使い道はないけど知識は増えたね。
僕
「それじゃ、
僕たちはダンジョンを進んで行くのでディオさんは戻っておいてください。」
ディオ
「いいのか?
案内も出来るぞ。」
僕
「大丈夫です。
行ってきます。」
ディオ
「わかった。
気をつけ進め。」
ディオさんと別れて、ようやくスタートだ。
僕
「じゃあ、結界張ってスタートするね。」
従魔たち
『『『おぉー!』』』
日中は僕が操作。
夜間はリンが操作してくれた。
2日で70階って感じです。
そして、3日目。
僕
「今日からは自由行動にしようか。」
ドラ
『あのさ、ダンジョンボス戦に参加したいんだけど、いいかな?』
僕
「最深部のボスと戦いたいってこと?」
ドラ
『そうそう!』
ガウ
『確かに腕試しはしたい。』
僕
「そっか~、
確かにボス戦はいつも僕1人でやってたからね。
いいよ。
一緒に行こうか。」
ドラ
『やったぜ!』
リン
『イエーイ!』
ドラとリンがハイタッチしている。
基本的にモンスターたちは好戦的だ。
種族によって差はあるけどね。
ガウ、リン、ドラ、ベルは好戦的。
ゲコとハナはそれほどじゃない。
ボゥは戦闘を好まない。
たぶん、ボゥが変わり種なんだと思う。
僕の体感だと、従魔たちは1対1ではダンジョンボスには勝てないと思う。
ダンジョンボスはクセが強い相手も多いから、相性もあるけどね。
70階からは戦闘をしながら進んで行く。
どちらかと言えば移動メインかな。
夜には92階まで到達。
今日はちゃんとみんなで休む。
そして4日目。
今日も戦いながら進んで行く。
フロアボスなんかはほどほどに強いから、従魔たちは楽しそう。
イキイキしている。
僕
「さぁ、そろそろ100階のボスだよ。」
いつもの謎の声が聞こえてきた。
『常なるものはない。
苦しみはいつ終わるのか。
それは現実か、幻か。
永遠の異常は正常か。
汝の正道を示せ。
道を見失えば待つのは死のみ。』
今回はどんな敵なのかな?
いつも、謎の声がヒントになってるからな。
従魔たちが身構える。
僕は後ろから見学。
もし従魔が倒されそうになったら助けるけど、多少のダメージを受けても手は出さないつもり。
例え負けてても戦闘の邪魔をすると嫌がるからね。
「グゥガゲギゴォォォォォ」
なんの声だ!?
不愉快な声?が部屋に響く。
僕
「出てきた。」
フォルムは凄く太った人。
サイズは4メートルぐらいありそう。
体重はトンに達してそう。
特徴は、
顔のあるべき場所には何もない。
お腹に大きな顔がある。
お腹の顔以外にも体のいろいろな場所に目と口がある。
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