新店の名前
ようやく、オープンの準備が整いました。
チーラン
「いよいよですね。」
僕
「そうですね。
この後、ホンダ公爵にスケジュールを確認してくるよ。
最初のお客さんになってもらおうと思っているんだ。」
チーラン
「この街の領主様ですね。
ご確認お願い致します。」
テーイチ
「オープンはいいけど、店の名前はどうするんだよ。まさか無名で始める訳じゃないだろ?」
僕
「もちろん決まってるよ。」
ミソラ
「そろそろ発表してくださいよ。」
テレサ
「何か言えない理由でもあるのですか?」
僕
「いや~、
この前の試食会で発表するつもりだったんだけど、3種類全部食べようとして、おかわりしてたら言うの忘れちゃったんだよね。
一度言うタイミングを逃すと、なかなか言えなくて。」
テーイチ
「まったく、何してんだよ~。」
僕
「ハハハ、
ごめん、ごめん。
じゃあ、発表するよ。
お店の名前は『満面亭』です!」
テレサ
「なるほど。
いいんじゃないですか。」
ミソラ
「満腹亭、満月亭、満面亭。
グループ感があってわかりやすいですよ。」
うん。
自分でもひねりはないな~とは思っています。僕にネーミングセンスなんてないからね。
満腹亭、満月亭ときて、満○亭は決まり。
真ん中に何を入れるかだけど、ラーメン屋さんってことで面にしました。
麺じゃないよ。
満面の笑顔って言葉から引っ張っています。
チーラン
「では、改めまして、
満面亭のスタートに向けて、最後の準備をしていきましょう。」
僕
「じゃあ、みんな、よろしくね。
ホンダ公爵のスケジュール確認したら、すぐに報告するよ。」
さっそくホンダ公爵のお屋敷へ。
僕
「こんにちは。
お時間をとって頂き、ありがとうございます。」
ホンダ
「気にしなくていいよ。
今日はどうしたんだ?」
僕
「新しいお店の開店準備が整いました。
今日はそのご報告と、是非最初のお客さんになってもらいたくて、スケジュールを確認しにきました。」
ホンダ
「おお!
ついにオープンか。
思っていたより早かったな。
私も是非食べさせてもらいたいと思っていたところだ。
そうだな、、、
明後日の昼なら時間を作れるぞ。」
僕
「では、明後日の昼。
お待ちしておりますので、是非いらっしゃってください。」
ホンダ
「うむ。
お腹をペコペコにして、食べに行くよ。」
僕
「あっ、そうだ。
ホンダ公爵の知り合いに引っ越しをしてもいい船大工とかっていますか?」
ホンダ
「ん?
どういうことだ?」
僕
「えっと、僕も出資して造船所を造るつもりなんだけど、今いるのが小型船しか造ったことのない船大工だけなんだ。
それで大型船を造る指導が出来る船大工を探しているんです。」
ホンダ
「なるほど。
このデジーマは海運の街でもある。
当然、造船所もある。
アキラの希望する条件に当てはまる人材を探させよう。
ちなみに、どこに造船所を造るつもりだ?
パエルモは内陸の街だろ?」
僕
「ティモンです。」
ホンダ
「ティモン?」
僕
「そうです。
ジャブル大陸のティモンです。」
ホンダ
「なっ!?
・・・遠いな。。。
ジャブル大陸か。
アキラの話でなければ信じられないような話だな。
だが、まぁ、そんなところでも行きたがる人間はいるかもしれない。
探してみよう。」
僕
「ありがとうございます。」
ホンダ
「ジャブル大陸は遠く、閉鎖的だったため、長年秘境と呼ばれてきた。
それが変わるかもしれない。
面白いじゃないか。」
僕
「すぐには変わらないとは思いますけど、徐々に変わってくるんじゃないですかね。」
ホンダ
「それで、ここからティモンまではアキラが送ってくれるのか?」
僕
「もちろんです。
さすがに船旅で来てもらうのは遠過ぎますからね。」
ホンダ
「アキラなら何日ぐらいで行けるんだ?」
僕
「1日あれば。」
ホンダ公爵が固まっちゃいました。
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