マヒルの帰還
テーイチさんがお店で働く気持ちになってくれたみたい。
里での挨拶とか片付けを終えてから、満腹亭で働き始めることになった。
テレサさんとミソラさんは満腹亭に戻ったら、明日から働き始める予定だ。
ちなみに、
テレサさんとミソラさんの家はコーラル商会のエミルさんに準備をお願いしている。
たぶん、戻った時には賃貸の部屋と最低限の家財道具は用意してくれているはず。
テーイチさんはチーランさんの家に住む予定だ。
後はデジーマのお店が完成したら、4人はそっちに引っ越す。
それまでの仮住まいってとこだね。
僕
「みんなのレベルも上がったし、
テーイチさんと働くことになったし、
目的は全部達成だね。」
テレサ
「まさか自分がレベル50になる日が来るとは夢にも思わなかったが。」
ミソラ
「本当よね。
あの装備も含めたら、帝国軍でも最強クラスになってるよ。」
僕
「そう言えば、
装備品だけど、そのままあげるよ。
ただし、売るのは無しね。
貴重品過ぎるからダメなんだって。」
テレサ
「本当にもらっていいの!?
これ、国宝級よ。」
ミソラ
「ショートソード1つで家買えるぐらいの装備だよ。」
僕
「2人はお店の護衛も兼ねているからね。
装備は必要でしょ。」
エルフの里での用事を済ませ満腹亭に帰還。
翌日からテレサさんとミソラさん、
3日後からテーイチさんも働くことになりました。
ちなみにテーイチさんはフロアの仕事と料理と両方を学んでいる。
人数も増え、満腹亭での賑やかな毎日が戻ってきた。
そんな、ある日の午後。
「こんにちは~」
僕
「あっ、マヒルさん!
みなさんも。
試験はどうでした?」
クレセントムーンの4人がニヤリと笑う。
マヒル
「じゃーん!
見てよ!」
マヒルさんが冒険者ギルドカードをバッと見せてきた。
僕
「Bランク!
おめでとうございます!」
マヒル
「ね、ね、凄いでしょ!」
フェイ
「試験、大変だったんだよ。」
僕
「じゃあ、うちで祝杯をあげますか?」
アリシア
「やった~♪」
ルナ
「ありがとう。
お言葉に甘えていいかな。」
僕
「もちろん大丈夫ですよ。
じゃあ、お酒と食べ物を用意しておきますから、夕食時に遊びに来てください。」
マヒル
「やった~♪
アキラ君、サイコー。」
クレセントムーンのみんなは宿をとって、荷物をおろして、夕方、身軽な感じで満腹亭にやって来た。
マユラ
「おめでとう。
その年齢でBランクなんて凄いよ。」
ルナ
「努力はしたけど、私たちは運が良かったんだと思う。」
アリエッタ
「でもBランクなら、仕事も選び放題じゃん。どうするつもりなの?」
アリシア
「ギルドと契約するか、商人の専属護衛になるか、悩みどころよね。」
マヒル
「満腹亭に胃袋掴まれちゃったから、パエルモをベースにしたいんだけどな~。」
僕
「嬉しいこと言ってくれるね。」
フェイ
「あっ!
イケメンが増えてる!」
僕
「忘れてた。
新メンバー増えたんだ。
紹介するね。
新店要員だから、そのうち、ここは離れるんだけどね。」
新しく増えた3人を紹介した。
すぐに打ち解けたみたい。
ルナ
「新店はどこに出すんですか?」
僕
「デジーマだよ。」
フェイ
「デジーマ!?
アカツキ王国のデジーマ!?」
ルーシュ
「そのデジーマです。
デジーマの領主であるホンダ公爵はアキラ様と懇意にしていますからね。」
アリシア
「外国の領主様にも顔が利くんだ。
凄いね。」
フェイ
「じゃあ、パエルモの有力商人とかも紹介してくれない?」
ルナ
「フェイ、
調子に乗らないの。」
僕
「顔合せぐらいは出来るんじゃないかな。
ガロッソさんに紹介しようか?」
フェイ
「やりぃ~」
マヒル
「そのガロッソさんってどんな人なの?」
僕
「コーラル商会の会頭だよ。
リズムリア王国ではけっこう大きい商会だよ。」
ルナ
「あのコーラル商会の会頭と会わせてもらえるのか!」
僕
「あ、うん。たぶん大丈夫じゃない。」
ルナ
「是非、お願いしたい。
王都滞在中にリズムリア王国の商会を調べていたんだが、筆頭候補だった商会なんだ。」
僕
「そうなんだ。
コーラル商会って人気なんだね。」
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