2人の準備

そのまま、歓迎会という名の飲み会になりました。

テレサさんはアイラさんにべったり。

憧れであり、目標の存在だったらしい。

テレサさん、普段はクールな感じだけど、アイラさんの前では妹のように甘えてる。



ミソラさんも驚きの事実か発覚。

実は祖母が異世界人だったらしい。

小さい頃はよく異世界の話を聞かせてもらってたそうだ。

祖母は若い頃はやり手の冒険者だったらしい。とっくの昔に引退しているけどね。

でも、その時の蓄えがあったから、一般人の中では裕福な方だったようだ。

その祖母は高齢だけど、今も生きているみたい。

ミソラさんはそのうち、満腹亭の料理を祖母に食べさせてあげたいって言ってた。

高齢みたいだし、元気なうちに実現させてあげたいね。




翌日、チーランさん、テレサさん、ミソラさん、それにモンスターチームを連れてエルフの里へ。


まずはダンジョン。


「じゃあ、ダンジョンでレベル上げをお願いね。夕方に迎えに来るから。

当面は移動重視かな。」


テレサ

「目標レベルはいくつだ?」


「そうだな~、

50ぐらいにはしたいかな。」


テレサ

「レベル50!?」


ミソラ

「本気!?」


「もちろん。

大丈夫だって。

ゆっくりしても1週間かからないからさ。」


テレサ

「アイラ様もレベルが上がっているとは思ったけど、そこまでとは、、、」


ミソラ

「たった1週間?

あり得ないわ、、、

もしかして、お店の人、みんなレベル50超えてるの?」


「チーランさん以外はみんなそうだよ。

チーランさんもレベル上げとく?」


チーラン

「そうですね~、、、

テーイチともどもお世話になりましょうかね。」


「チーランさんも息子さんも多少はダンジョン進んでいるんでしょ。」


チーラン

「ええ、30階ぐらいまではテーイチも行っているはずです。私も38階までは行ったことがあります。」


「じゃあ、明日か、明後日からの合流でいいかもね。」


チーラン

「よろしくお願いします。」


「それと、2人用の武器と防具を用意しといたよ。一応、昨日聞いた希望には沿ったつもりだけど。

とりあえず装備してみて。」


2人は装備を整えた。


テレサさんは斧使い。

デカイ斧を装備している。

柄の長いタイプが希望だった。

鎧は革鎧。黒ベースの落ち着いた色合い。

テレサさんの銀髪とよく似合っている。


ミソラさんは双剣士。

ショートソードを2本用意している。

1本は物理攻撃力重視。

もう1本は光属性が付与されている。

鎧は革鎧だけど、テレサさんの鎧よりも動きやすさを重視している。


テレサ

「この装備、、、異常だな。」


ミソラ

「こんな攻撃力の武器、見たことないですよ。」


「サクサクっとレベル50ぐらいまで上げちゃう予定だから、レベル50~60ぐらいの人が使うイメージの装備にしてるよ。」


テレサ

「大将軍でもここまでの装備はしていないんじゃないか。」


ミソラ

「貴重品過ぎて使うのがこわいわ。」


「大丈夫だよ。

それぐらいの装備は山ほどあるから。

市場が破壊されるからって、売ることも出来ないから貯まる一方なんだよね。」


テレサ

「感覚がおかしくなりそうだ、、、」


「準備も出来たし、ダンジョンでのレベル上げを開始しましょう。

みんな、この2人の移動とレベル上げのサポートをよろしくね。」


ガウ

『承知。』


リン

『じゃあ、最初はドラが抱えて飛んでよ。

それが速いでしょ。』


ドラ

『おう、任せとけ!』


ドラが少しだけ大きくなって、2人を鷲掴みにして、そのまま飛んでいく。


テレサ・ミソラ

「「ええぇぇぇぇぇ!!」」


2人の悲鳴だけがダンジョンにこだましていた。

頑張ってね~。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る