テレサとミソラ
テレサ
「はっ!?」
ミソラ
「何? 今の?」
リターンポイントでパエルモに帰還。
いきなり景色が変わったことに混乱する2人。
僕
「僕のスキルだよ。
そして、ここが僕のお店、満腹亭。
まぁ、入ってよ。」
みんな
「「「お帰りなさい」」」
僕
「ただいま。
今日は新しい仲間を連れてきたよ。」
テレサさんとミソラさんがお店に入る。
テレサ
「テレサです。」
ミソラ
「ミソラって言います。」
2人が頭を下げる。
テレサ
「アイラ様!?」
アイラ
「テレサ、、、あのテレサなのか?」
僕
「知り合いなの?」
アイラ
「軍人時代の元部下だ。」
テレサ
「アイラ様、
お元気そうでなによりです!
急にいなくなって、、、
悪い噂ばかり耳にして、、、
心配しておりました。」
アイラ
「心配をかけたようだな。
私は元気だ。
今は軍人だった頃よりも幸せな毎日を送っているよ。」
テレサ
「良かった、、、
本当に良かった、、、」
泣きじゃくるテレサさん。
横でどうしよ~って雰囲気のミソラさん。
アイラさんが優しく肩を抱く。
アイラ
「もう大丈夫だ。
テレサ、もう何も心配しなくていい。」
ミソラ
「で、、、
私たちはどうしたらいいのかな?」
僕
「ごめん、ごめん。
ちょっと予想外の展開だったね。
アイラさん、落ち着いたら2人をお風呂に入れてスッキリさせてあげて。
みんなで晩ごはんを食べながら、自己紹介と今後の説明をするね。」
その日の夜。
ミソラ
「ここって天国!
すっごい気持ちいいお風呂!
最高のごはん!
凄過ぎ!」
テレサ
「先ほどは取り乱してしまい申し訳ございません。
ですが、正直なところ、未だに信じられません。
街中の定食屋が貴族の豪邸よりも設備が良いなんて。何か裏があるんじゃないかと思ってしまいます。」
アイラ
「裏はない。
アキラがとにかく非常識なだけだ。
そもそも常識的に考えれば、昼にアルバンにいて、夜にパエルモで食事をしていること自体があり得ないことだろ。」
マユラ
「まぁ、アキラ君もBランク商人だから、貴族並にお金を持ってても不自然じゃないんだけどね。」
ルーシュ
「アキラ様の資産力はそこら辺の貴族とは比較になりません。」
ミソラ
「良い人に買われたみたいね。」
テレサ
「既に常識は崩れつつあります。
アイラ様に説明して頂いてなければ、何かの悪い冗談だと思っていましたよ。」
アイラ
「アキラの行動の大半は悪い冗談みたいなものだ。慣れるしかないぞ。」
僕
「なんか、ひどいこと言われてない?」
リィズ
「そんなことないですよ。
アキラ様のおかげで面白い毎日ですよ。」
フィオ
「そうです。
常識なんかに縛られない料理もアキラ様のおかげで生まれるんです。」
ルーシュ
「アキラ様がルールに従うんではありません。アキラ様の行為がルールになっていくんです。」
アリエッタ
「ルーシュは信者だからね。
ここまでなる必要はないよ。」
みんなの自己紹介も済んで和気あいあいとした雰囲気になっている。
僕
「2人には明日からダンジョンに入ってもらいます。2人はお店の護衛も兼ねているから、少し強くなってもらいたいんだ。
武器や防具は僕のストックから用意するし、僕の従魔がサポートするから、心配しなくてもいいよ。」
テレサ
「ここからだとヒルギスのダンジョンですか?」
僕
「いや、チーランさんの息子さんにも会いに行きたいから、エルフの里のダンジョンだね。」
チーラン
「ありがとうございます。」
ミソラ
「エルフの里?
どこですか?
聞いたことがないんですけど。」
僕
「ジャブル大陸だよ。」
ミソラ
「ジャブル大陸!?
あのジャブル大陸??
え、え~~~!」
テレサ
「瞬間移動は先ほど見せてもらったけど、、、
そんな遠距離まで行けるのね、、、」
僕
「さっきのスキルとは別の方法なんだけど。
まっ、いっか。
とりあえず、すぐに行けるから安心して。」
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