パーティーを終えて
王様から褒められたあとりした後、
しばらくは普通の対応だった。
その後、挨拶に句切りを迎えたヒデタダ様とミッツ様がやって来ました。
ホンダ公爵もそれに合わせて登場。
ヒデタダ
「今日の料理も非常に美味しかった。
来てくれたことに、改めて感謝している。」
僕
「ありがとうございます。」
ヒデタダ
「国王陛下も大変気に入ったようだ。
ホンダ卿よ、
出来ればまた調整をお願いしたい。」
ホンダ
「はい。
ただ、あれだけの食材を最高の状態でお届けすることは容易ではございません。
ましてや、アキラはリズムリア王国に住んでおります。
その点、ご理解をお願い致します。」
ヒデタダ
「アーサー殿がこだわるのもよくわかる。
外交問題にならない程度に依頼してくれ。」
ホンダ
「承知致しました。」
この後、終了の時間まで特に大きなトラブルもなくパーティーは終了した。
ホンダ
「今日の料理も旨かった。
ありがとう。」
僕
「みんな喜んでくれたみたいで良かったです。」
ホンダ
「国王陛下があそこまで褒められるのは見たことがない。
気が向いたら、是非、デジーマにも出店してくれ。」
僕
「考えときます。
どうしてもうちの家から遠いのがネックなんですよね。」
ホンダ
「アカツキ王国の食材だけではダメなのか?」
僕
「それだと高額になり過ぎるんです。
主要な肉とかを自前で用意しているから、今の価格設定で提供出来るんです。
すべて食材、仕入れにすると、超高級店になっちゃいます。」
ホンダ
「まぁ無理は言わん。
ただ新規で出店する場合は候補の1つとして考えておいてほしい。」
僕
「わかりました。」
実際、チーランさんがいるから店は追加出来る。もちろん店員を雇う必要はあるけど、シェフを雇うよりもハードルは低い。
問題は移動時間だけ。
満月亭も一部の食材は僕が運んでいる。
新しくオープンするなら運ぶ先が増えることになる。
お店だけじゃない。
実験農場やチリーナ。
定期的に顔を出している場所はある。
そういう場所が増え過ぎると負担なんだよね。だから、簡単には出店が出来ないし、出すとしてもパエルモか王都かな~って考えている。
満腹亭に帰ったら、しばらくは特に急いでやることもないから、移動手段について真剣に考えてみようかな。
色々なスキルやアイテムなんかを組み合わせて最適な移動手段を作り上げてみたい。
やってみよう!
すべての片付けを終えて、
リターンポイントで帰宅。
マユラ
「あ~疲れた。
我が家に帰ってきたね。」
アイラ
「マユラは疲れるようなことはしていないだろ。」
マユラ
「いやいや、私のような一般人からしたら、目の前で王様がしゃべってるとか、凄いプレッシャーだからね。
あんだけしっかりと受け答えしてたリィズやフィオを尊敬するよ。」
リィズ
「私たちもフリートークは無理ですよ。」
フィオ
「料理の説明だから自然と話せたんです。」
ルーシュ
「他国とは言え、アカツキ王国はリズムリア王国よりも大国です。
緊張するな、と言う方が無理でしょう。」
チーラン
「そんなものですか。
人間の国なんて、いつの間にか滅んだりしているので、その王位など気にするだけ無駄だと思うのですが。」
アリエッタ
「いやいや。
それはチーランさんがエルフだからだよ。
王族や貴族にビビるのは庶民の私たちには染みついているもん。」
僕
「僕もBランク商人になったけど、いまだにはじめましての貴族とか王族には気後れしちゃうよ。」
アイラ
「そろそろアキラは自分の立ち位置に慣れた方がいいと思うぞ。」
僕
「頑張ります。」
なかなか難しいんだけどね。
いきなりふんぞり返る自分の姿なんて想像出来ないよ。どこまで行っても自分のキャラクターは簡単には変わらないかな。
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