スキルを試そう

「ただいま~」


みんな

「「「おかえりなさい!」」」


久しぶりの我が家。

まずはゆっくりお風呂に浸かりたい。

くさいんだよね。

基本的に逃走中はお風呂も入れないし、そもそも着替えも出来ない。

汗や泥で汚れても何も出来ないという地獄。体育会系の部室よりもくさいと思う。


きれいさっぱりしてから皆に合流。

晩ごはんを食べながら報告会です。


アイラ

「まさか皇帝を皇太子が殺すなんて。」


アイラさんは元々ドバン帝国の将校だから気になるみたい。


「たぶん、カルマールさんが独立するんじゃないか、って言ってたよ。

宰相のダイクーンさんも協力しているみたいだし。」


アイラ

「おそらく、帝国の東部を基盤にした国を立ち上げるんだろうな。

東部は比較的豊かな地域が多いから、帝国には痛手だろうな。」


ルーシュ

「帝国の東部が独立して、帝国と対立するなら、リズムリア王国とは友好的な関係を目指すのではないでしょうか。」


「そうだね。

たぶん、リズムリア王国とか、ジプート連邦とかと同盟を結ぶんじゃないか、って言ってたよ。」


アイラ

「全て重大な情報だ。

あまり口外しない方がいいぞ。」


「そうだね。

とりあえず、リズムリア王国がより平和になるならいいんじゃないかな。」


やっぱりこの手の話だと、アイラさんかルーシュさんだね。

マユラさんかアリエッタさんはあんまりわからないって感じでした。




翌日。

ペネロペさんのところを訪問。

僕が行くと人払いしてくれた。


ペネロペ

「この度は有難うございました。

情報がかなり錯綜しているのですが、詳しくお教え頂けませんか。」


「そうですね。

依頼の報告も兼ねて一通り説明しますね。」


僕はドバン帝国での一連の出来事を説明した。ペネロペさんも難しい顔をしながら聞いている。


既に危険地帯は突破して、もう少しでバレティアまでたどり着けることを伝えると、嬉しそうにしていた。


ペネロペ

「やはりアキラ様にお願いして正解でした。他の方では無事に脱出することも出来なかったでしょう。

アーサー様が戻られたら、改めてお礼をさせてください。」




ペネロペさんへの報告は終了。

後はアーサーさんが戻ったら、そこで依頼完了になる。

それまでは待ちかな。



時間が出来たので、手に入れたスキルを整理しよう。


まずは『怠惰』。

仲間のステータスを上昇させる。

上昇率は20パーセント。

更に経験値の取得量も20パーセントアップ。

その経験値の10パーセントが僕のものになる。レベル上げとか味方のパワーアップに特化したスキルだね。

うちのモンスターたちもステータスがアップした。これはなかなか効果が大きい。


そして、強化できる人数。

これが多い。とても多い。

限界がイメージ出来ない。

何百人でも出来そうだ。

これが帝国の強さの要因の1つだと思う。

これを騎士団とかに付与すれば、能力が上がる、レベルも上がりやすい、だから尚更能力が上がる、、、そんな良い循環が出来上がる。


とりあえず、満腹亭、満月亭のメンバーやモンスターチームに付与しました。



そしてアイテム進化。

これは、、、そんなに使わないかな。

既にマジックバックの中に山ほどアイテムが眠っている。

特に効果が高いアイテムほど、売却も出来ずに眠らせる率が高い。

非常用にいくつか便利なアイテムを用意したら、それ以降はあんまり使わないかな。



スキル合成。

2つのスキルを掛け合わせて新しいスキルを生み出す。既に整理出来ていないスキルが山ほどあるから、意味ないかな~って思っていた時もありました。

でも1つ、派生を作りたいスキルがある。

『リターンポイント』

指定した場所に瞬間移動で戻ってこられるスキルだ。これのバージョンアップとか類似スキルを作れないかなって考えている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る