能力を確認しよう

アーサーさんとセージさんが打合せ中。

僕は暇です。

なんか真面目に打合せしている邪魔は出来ないからね。



その間に能力を確認しよう。

大罪スキルが全部レベル6になった。

後は傲慢を残すのみ。

かなりレベルが上がってきたね。


暴食 レベル6

魂の捕食が強になった。

いまだに魂の捕食って意味がわからないんだよね。そのうち効果がわかるのかな?


色欲 レベル6

テイム可能モンスターが1体追加。

更に成長限界突破って効果が付いた。

モンスターの成長がもっと強くなるのかな?


強欲 レベル6

アイテム進化って何?

試してみよう。

・・・うん、けっこうわかりやすい。

例えば、回復薬を2つ用意してスキルを発動すると、1つの上位回復薬になる感じ。

数が減ってランクアップするってルールみたい。でもランクアップには限界があるみたい。最上級のエリクサーは変化しなかった。


嫉妬 レベル6

スキル合成

これも試してみた。

例えば、

火魔法+剣技で魔法剣(火)ってスキル

風魔法+蹴りで旋風脚ってスキル

変わり種だと、

毒攻撃+薬学で毒薬術

追跡+隠密で尾行

既にスキルが管理出来ないぐらい多いから、どうしようかな~って感じ。


憤怒 レベル6

これはブレないね。

とにかく一時的に反則なぐらいステータスがアップする。



スキルを確認してたら、


アーサー

「アキラ、

お前、何も聞いてなかっただろ。」


「あ、ごめんなさい。

ちょっと、色々あって。」


セージ

「まぁいい。

明日、アキラはアーサー様のそばにいてくれ。細かい作戦は私が指示を出す。アキラは気にしなくていい。」


「いいんですか?」


アーサー

「かまわん。

アキラは芝居など出来んだろ。

すぐにこちらの作戦がバレそうだからな。」


「反論の余地ないです。」


アーサー

「もう夜も遅い。

ゆっくり眠れ。

明日は忙しくなるからな。」


と言うことで就寝です。





翌朝。

騎士に先導されて会議の議場に向かう。

今回も護衛は2名まで。

武器の持ち込みは無し。

アーサーさんに僕とセージさんが護衛だ。


今のところ静かなものだ。

ただ議場を守る衛兵の数が妙に多い。


カルマールさんはどうなったのかな?

ちゃんと逃げられたのかな?


議場に入ると、

いくつかの国の使者が既にいた。

アーサーさんが座り、僕らは後ろに立つ。

アーサーさんがチラリとセージさんに目線を送る。

なんかあるんだろうね。

昨日の打合せを聞いてないから、なんの合図かはわからないけど。


セージさんがこそこそと何かしている。

なんだろうね。


アーサーさんはなんか他の国の使者と雑談をしている。



しばらく待つと議場にレギンが入ってきた。

議場に変な空気が流れる。


レギン

「待たせたな。」


ジプート連邦の使者

「これはこれはレギン皇子。

ですが、我々がお待ちしているのは議長の皇帝デキン様です。

デキン様はまだですか?」


レギン

「皇帝陛下は凶刃に倒れてしまわれた。」


ジプート連邦の使者

「なんと!?」


議場に兵士がなだれ込む。

元々議場にいた兵士も含め、臨戦態勢だ。


レギン

「新皇帝のレギンだ。

最初の仕事は我が最愛の父、偉大な先代皇帝を殺した犯人を捕まえることだ。」


アーサー

「もう犯人はわかっているんですか?」


レギン

「無論だ。

我が帝国内に皇帝に刃を向けるような者はいない。そして、今、場内には国外の人間たちがいる。

自ずと答えは見えてくる。」


スノーデン王国の使者

「暴論だな。

仮にこの中に犯人がいたとして、どの国が犯人なのかわかっているのか!」


レギン

「簡単なことだ。

貴様ら全員を殺せばこと足りる。

帝国に忠誠を誓えば生かしてやるぞ。」


スノーデン王国の使者

「ふざけるな!

貴様らに忠誠を誓うはずがなかろうが!」


レギン

「口を慎め!

この者たちを捕らえよ。

抵抗するようなら殺してもかまわん。」


レギンが立ち去ろうとする。


アーサー

「待て!

どこに行くつもりだ!」


レギン

「私は忙しくのだ。

貴様らのために時間を浪費している場合ではないのだよ。

拘束しておけ。」


レギンが部屋から出ていく。

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