男のさが
アリエッタ
「ちょろいね。」
マユラ
「うん、ちょろいね。」
ルーシュ
「このお優しいところがアキラ様の良いところです。」
アイラ
「だが、気をつけた方がいいぞ。
優しいだけでは貴族にカモにされるからな。」
僕
「・・・はい。」
結局、ペネロペさんに押しきられて、アーサーさんのサポートをすることになりました。
だってさ、無理でしょ。
モテない男が美人さんに涙ながらにお願いされて断ることなんて出来るはずないじゃん。
満腹亭に戻って、みんなに報告したら、こんな反応が返ってきました。
マユラ
「女の涙なんて信じたらダメよ~。」
ルーシュ
「確かに、貴族の女性は強かですからね。
男を上手く扱う術に長けています。」
アリエッタ
「まぁ、王弟殿下の妻相手だもんね。
普通に考えれば、断れる相手じゃないし。」
アイラ
「それで、これからどうするんだ?」
僕
「そうだな~、
リンとゲコを連れて追いかけようと思ってる。秘密裏にサポートするなら、あの2人がベストでしょ。
とりあえずバレティアに行って、進むスピードを確認しようかな。」
アイラ
「アキラの力なら危険は無いだろうが、深入りし過ぎないように気をつけるんだぞ。」
僕
「ありがとう。
厄介そうな状況になったら、アーサーさん連れて、とりあえず帰ってくるよ。」
リィズ
「お店のことは私たちにお任せください。」
フィオ
「お店は守ります。」
僕
「リィズとフィオも無理しないでね。」
チーラン
「ここは世界一安全なお店だよ。
このお店の戦力は異常だからね。
私も多少の剣術の心得はあるつもりだったけど、ここでは最弱だよ。」
チーランさんは実はレベル32の戦闘職。
冒険者ならBランク相当。
ベルに里を攻められた時も虫タイプモンスターと戦っていたらしい。
僕
「じゃあ、明日出発で追いかけてくるよ。
少し日数はかかると思う。
まぁ、心配しないで。」
翌日。
まずはバレティアに向けて出発。
バレティアを何日前に出発したかでだいたいの位置がわかるはず。
バレティアの騎士団を訪問。
ここの騎士団は対応が良いんだよね。
だいたいの騎士が、僕がセージさんの関係者ってわかってくれているから、対応が紳士的なんだ。
僕が入口で声をかけたら、スタイナーさんが出てきてくれた。セージさんの部下の騎士さんだ。
スタイナー
「アキラ様、ようこそお越しくださいました。ただ本日はセージ様は不在ですので、ご用件がございましたら、私が承りますが?」
僕
「そっか。
セージさんいないのか~。
アーサーさんのことを聞こうと思ったんだけど、困ったな、、、」
スタイナー
「王弟殿下の!?
少し、こちらへ宜しいですか。」
僕
「はい。」
どうしたんだろう?
連れて行かれたのは応接室。
スタイナー
「急に申し訳ございません。
王弟殿下がバレティアにいらっしゃったことは機密事項なのです。
皆のいる前で話すことが出来ない為、こちらへお連れ致しました。」
僕
「すいません。
そうとは知らず。」
スタイナー
「知らなくて当然です。
機密事項ですから。」
ニコリと笑うスタイナーさん。
スタイナー
「それよりもアキラ様はどうしてご存知だったんですか?」
僕
「う~ん、、、
ペネロペさんからちょっと頼まれ事をしてまして、、、」
スタイナー
「なるほど。
事情はある程度わかりました。
実は団長は王弟殿下に同行されているんです。出発されたのは1週間前です。」
僕
「えっ!?
セージさんも一緒に行ってるの?」
スタイナー
「はい。
勿論この話も口外はしないでくださいね。」
僕
「わかりました。
でも、どうして?」
スタイナー
「団長は何度もドバン帝国軍を跳ね返し、その武名はドバン帝国に轟いております。
団長の前ではドバン帝国とて、安易な手段は取れないでしょう。」
僕
「つまり、セージさんの名前で帝国をビビらせるってことですか?」
スタイナー
「まぁ、砕いて言えばそうなりますね。
それに、実際団長は第二騎士団最強ですからね。」
僕
「貴重な情報ありがとうございます。
追いかけてみます。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます