ジャブル大陸

落ち着いてきました。

お店も順調だしね。

暇になってきたので、ダンジョンに行こうかな~って思ってます。


ダンジョンも残りは3つ。

北のツンドラ大陸。

西のアルガン大陸。

南のジャブル大陸。


もう冬で寒くなってきたから北のツンドラ大陸はパス。

西のアルガン大陸は魔族が支配する魔大陸。ちゃんと準備してから行くべきだよね。だからパス。


南のジャブル大陸だね。

ハンドル群島の更に南にある。

まずは行く前に博識なトマーシュさんに聞いてみよう。

事前情報は大切だよね。




さっそくコーラル商会へ。


「こんにちは。

今、大丈夫ですか?」


トマーシュ

「もちろん。」


「ありがとうございます。

マヘリアさんはどうですか?」


トマーシュ

「おかげさまで元気だよ。

毎日動き回っているよ。

安定しているみたいで、食欲もそれほど落ちてないよ。」


「良かった。」


トマーシュ

「今日はどうしたんだい?

何か用事かな?」


「トマーシュさん、

ジャブル大陸について教えて欲しいんだけど。」


トマーシュ

「もしかして行くつもりなのかい?」


「ダンジョンがあるみたいなんで、一度行こうかな~って思って。」


トマーシュ

「なるほどね。

でも教えられるほどの情報はないんだよ。」


「えっ、そうなんですか?」


トマーシュ

「ハンドル群島は南に行けば行くほど閉鎖的でね。ハンドル群島の北部とは人や物の交流があるけど、ハンドル群島の南部、そして、その先のジャブル大陸とは交流がほとんどないんだよ。」


「そうなんだ。

じゃあ、情報はない感じ。」


トマーシュ

「まぁ、少ないし、信憑性もわからないけど、多少の情報なら聞いたことがあるよ。」


「さすがトマーシュさん。」


トマーシュ

「まず、住んでいるのは獣人とドワーフとエルフが中心です。それぞれの交流はあまりないようです。

ただ、獣人は多少ハンドル群島の獣人とも交流があるようです。そこから少しずつ情報が流れてきているようです。」


「じゃあ、人間はほとんどいないのかな?」


トマーシュ

「私も直接見た訳ではないので、、、

でも排他的との情報を考えれば、あまり人間はいないのではないでしょうか。」


「僕が行ったら浮いちゃいそうですね。」


トマーシュ

「浮くのはどうしようもないので、敵対心を持たれないように行動を気をつけないといけませんね。」


「どうしようかな。

僕のコミュニケーション能力だと難しいですよ。」


トマーシュ

「まずはハンドル群島と交流の多い街で慣れてみてはいかがですか?

街の名前は知りませんが、窓口的な街はあると思いますよ。」


「そうですね。

たぶん港町みたいなところがありませすよね。まずはそこに行ってみます。」


トマーシュ

「あ、そうだ。

エルフやドワーフは芸術的な美術品や装飾品を作るのが得意と言われています。

もし、買えそうなら1つお願いします。

もちろん代金はお支払い致します。」


「いいですよ。

でも、僕には審美眼みたいなのはないから、良い品を選べるかどうかはわかりませんけど。」


トマーシュ

「審美眼なんてあってもなくてもいいんですよ。本人が気に入ればそれがベストなんです。アキラ君が良いなと思った物を買ってください。あっ、私の予算だけ、お伝えしておきますね。なにせ、アキラ君ほどの資産はないですからね。」


「大丈夫ですよ。

そんな無茶苦茶な物は選びませんよ。」


その後、軽く雑談をし、色々教えてもらったお礼を言ってコーラル商会を出ました。


満腹亭、満月亭、それぞれのメンバーにジャブル大陸に行くことを伝えました。

もう、旅慣れているから、特に心配する声もない。


今回はゲコと一緒に行くつもり。

他のモンスターチームはダンジョンに到着してから呼ぶ予定だ。


なぜ、ゲコなのか。

実はアカツキ王国で将棋盤を購入しました。

ゲコと将棋の練習中。

なにせ、移動時間は暇だからね。

ゆっくり将棋をしようと思います。

ただ、2人とも素人なのでアカツキ王国で買った定石本を読みながら、素人将棋を楽しんでます。

他のモンスターたちは将棋に向かないからね。

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