黒幕
僕
「百田先生、
平田君のところまで案内してください。」
百田
「わかりました。」
柴田
「ちょっと先生!
平田のところに戻る時には馬場とその従業員全員に奴隷の腕輪を着けてからだろ。
まだ着けてないのに帰ったらまずいだろう。」
なかなか、クソみたいな計画だね。
邪魔されると面倒なので、百田先生以外をマヒさせる。
邪魔されるたくないからね。
魅了状態の百田先生は、周りの生徒がマヒしてまともにしゃべることも出来ないようになっても、まったく関心を示さない。
僕の指示通り平田君のいる宿を教えてくれる。
飛行魔法で元クラスメートたちをとらえた結界ごと飛んで行く。
「うわっ!」
「なんだこれ!?」
元クラスメートたちから声が上がる。
結界を上空に待機させたまま、僕は教えてもらった部屋に窓から侵入する。
平田
「誰だ!?」
僕
「平田君だね。」
平田
「馬場!?
なんで、、、」
僕
「百田先生たちが失敗したからだよ。」
平田
「クソッ」
とりあえず魅了にしてしまう。
力なく、だらんと立つ平田君。
腕には奴隷の腕輪。
どういうことだ?
僕
「百田先生たちに指示を出していたのは君か?」
平田
「はい。」
僕
「どうやって?」
平田
「俺には『呪具操作』のスキルがある。
奴隷の腕輪の命令を書き換えたり、無意識に従うようにさせたり出来るんだ。」
僕
「じゃあ、奴隷の持ち主を書き換えたりも出来るんだ。」
平田
「あぁ、可能だ。」
僕
「百田先生たちの所有者は平田君に変更している訳だね。」
平田
「その通りだ。」
黒幕確定。
僕
「今日の夜にやろうと計画していた内容を教えてくれ。」
平田
「馬場の店を襲わせ、全員を奴隷にするつもりだった。」
最悪だな。
怒りがこみ上げてくる。
とりあえず、平田を連れて上空の結界に戻る。
僕
「全員の奴隷の腕輪を外せ。」
平田
「わかった。」
平田が順番に奴隷の腕輪を外していく。
奴隷の腕輪を外された人から順番に倒れこむ。苦しそうにしている。
全員の解除が済んだ。
百田先生の魅了も解除する。
三上
「平田!!」
ようやく動けるようになった三上君が平田を殴り飛ばす。
相当怒ってるね。
みんな、ようやく動けるようになってきた。
平田の魅了も解除する。
僕
「百田先生、状況を説明してください。」
百田
「わかったわ、、、
ただ、まだ頭が混乱しているけど、、、
話せる範囲で説明するわ。」
僕
「お願いします。」
百田
「私たちは奴隷にされてしまった仲間を助ける為に活動をしていた。
そして、平田君が加入したことによって大きな問題が解消出来た。
いえ、解消出来たと思っていただけね。
平田君は呪術士で、奴隷の腕輪の命令を書き換えることが出来た。
それまでは奴隷の腕輪を外させる作業が一番難しかったから、一気に楽になった。
そしてどんどん仲間を増やして、最大13人にまでなった。
でも実際には知らない間に平田君の言いなりになっていた。」
柴田
「ぶっ殺してやる!」
百田
「ダメよ。
確かにひどいことはされたけど、
殺すなんて。」
三上
「でも先生!」
百田
「確かに許し難い行いだけど、彼の能力が必要なのも確かなの。
罰を与えて反省をさせることは必要だと思うけど、短絡的なことはしないで。」
林
「納得出来ません!
あいつのせいでマサキは、、、」
赤沢
「私たちが何をされたのか、
先生もご存知でしょ!」
百田
「わかってる!
私だって許せないと思ってる。
でも!
まだ、私たちの助けを待っている仲間がいるの。一時の怒りに任せて、彼を殺しては今後の活動に支障が出るの。」
なんか、僕を置いてきぼりにして盛り上がっている。
朝倉
「先生、、、」
大野
「生きてさえいればいいんだろ。」
杉山
「ボコボコにしてやるよ。」
平田
「ひぃぃぃぃ、、、」
尻餅をついたまま後退る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます