お祝い
疲れた~。
王都での晩餐会を終えて、ようやくパエルモに帰ってきました。
やっぱり家って落ち着くよね。
僕
「いや~、帰ってきたね~。」
アリエッタ
「帰ってきた感出してるけど、王都出たの今だからね。移動時間ゼロだよ。」
アイラ
「こんな移動に馴れると、普通の生活には戻れないな。」
マユラ
「王都からパエルモって馬車なら何泊もする距離だからね。」
僕
「最近忙しかったからね。
ちょっとゆっくりしたいね。」
ルーシュ
「今度の休日はみんなでゆっくりしますか?」
僕
「いいね。
あっ、そうだ。
もうすぐ満月だし、お月見でもしようか?」
リィズ
「お月見って何をするんですか?」
僕
「えっ、お月見ってないの?
夜にみんなで集まって月を見ながらお菓子食べたりお酒飲んだりするんだよ。」
ルーシュ
「貴族の一部では行われますけど、一般的ではないですね。」
マユラ
「都市部ならともかく、田舎の夜は真っ暗で危険だからね。」
アイラ
「外でお酒を飲むことはないから、月は見ることはできないな。」
僕
「よ~し、
お月見をしよう。
場所は僕が用意するよ。」
フィオ
「では、料理は私たちが用意しますね。」
リィズ
「お月見の定番料理ってなんですか?」
う~ん、
実は僕もお月見経験ないんだよね~。
僕
「定番はお団子だけど、そんなに気にしなくていいんじゃない。
美味しい物を食べようよ。」
と言うことでお月見をすることが決定。
満月までしばらくあるので、それまでに準備を進めよう。
せっかくなので、コーラル商会のみんなも誘おうかな。
さっそくコーラル商会へ。
ガロッソ
「おう、よく来たな。
忙しそうだな。
晩餐会はどうだったんだ?」
僕
「大変だったんですよ。」
ガロッソさんに晩餐会での出来事を報告。
ガロッソ
「相変わらず無茶苦茶だな。
それで今日はどうしたんだ?」
僕
「実は、今度お月見しようと思ってお誘いに来たんだけど、どうかな?」
ガロッソ
「お月見か。
変わったことを考えるな。
だが、、、そうだな。
ちょうどいい、アキラに報告しておきたいことがあるんだ。
少し待っていてくれるか。」
僕
「は~い。」
しばらく待つとガロッソさんが、
マヘリアさん、トマーシュさん、イリーナさん、それにもう1人の女性。
ガロッソ
「実はな、マヘリアとイリーナが妊娠したんだ。」
僕
「おぉ!
おめでとうございます!」
たしかにマヘリアさんのお腹はぽっこり出ている。イリーナさんは言われたらそうかな~、ぐらいな感じ。
マヘリア
「ありがと。
でも喜んでばかりもいられないのよ。
けっこう妊娠出産ってリスクがあるからね。
亡くなる女性も少なくないのよ。」
僕
「そうなんだ。」
イリーナ
「申し訳ございませんが、もう少ししたら産休に入る予定です。」
イリーナさんは僕の窓口をしてくれているからね。イリーナさんが休むのは全然いいんだけど、その間どうしよう?
イリーナ
「産休中の後任を紹介致しますね。
エミル、挨拶を。」
さっき入ってきた知らない女性だ。
イリーナさんよりも若い。
エミル
「エミルと申します。
イリーナさんの産休の間、代理を務めさせて頂きます。まだまだ未熟ですが、宜しくお願い致します!」
なんか、力入ってるね
緊張してるのかな?
僕
「こちらこそよろしくお願いします。」
ガロッソ
「イリーナに比べりゃ、まだまだひよっこだが、やる気はある。まぁ、長い目で見守ってやってくれ。」
僕
「見守るって、
僕とあんまり年齢は変わらないでしょ。
そんな偉そうなことは言えませんよ。」
イリーナ
「アキラさんはもう少し自覚を持ってください。アキラさんは会頭と同じBランク商人です。駆け出しのエミルからすれば、雲の上のような存在なんですよ。」
マヘリア
「アキラ君は中身はともかく、資産や立場はパエルモでもトップクラスだからね。
エミルも緊張しちゃうよ。」
なんか誉められているのかな?
結局、ガロッソさん、マヘリアさん、トマーシュさん、イリーナさん、ヒメレスさん、それにエミルさんを加えたメンバーを招待することになりました。
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