王の誘い
エドワルド
「名はなんという?」
僕
「アキラです。」
エドワルド
「では、アキラよ。
ヒデタダ殿が集合をお望みだ。
アカツキ王国に出店してくれ。」
僕
「あの、、、
出店には、色々と準備があって、
それで、、、」
僕が返答に困っていると。
エドワルド
「えぇい!
ハッキリとしゃべれ!」
僕もハキハキしゃべりたいけど、プレッシャーをかけられると上手くしゃべれなくなるんだよ。
ホンダ
「少々お待ちください。
アキラはこういう場で話すのが苦手なのです。よろしければ私にこの場を預けて頂けませんか?」
ヒデタダ
「ホンダ卿、
知り合いだったのか?」
ホンダ
「はい。
アキラ氏は私と旧知の間柄です。
アキラ氏に関しては私とアーサー殿下で話をして、決めさせて頂きたいのですが、宜しいでしょうか。」
アーサー
「それがよろしいかと。」
エドワルド
「私としてはかまいませんが。」
ヒデタダ
「ホンダ卿がそこまで言うのであれば任せよう。」
ホンダ
「ありがとうございます。
では、アーサー殿、後ほど。」
アーサー
「承知致しました。
後で使いの者を行かせます。
アキラよ、後で私の部屋に来てくれ。」
僕
「はい。。。」
ようやく解放されました。
晩餐会終了後、後片付けを行っていると、アカツキ王国の護衛っぽい人が寄ってきた。
あっ、おでこに角がある。
角の人
「いきなり失礼します。
私はアカツキ王国のアイゼンと申します。
アキラ様、
人違いだと申し訳ないのだが、以前にジプート連邦のカーメルでお会いしませんでしたか?」
僕
「カーメル、、、
もしかして、あの操られていた人?」
アイゼン
「そうです。
帝国に捕まり奴隷として戦わされておりました。先ほど、お声を聞いてもしやと思い、お声をかけました。」
僕
「そうだったんだ。
アカツキ王国に戻れたんですね。」
アイゼン
「はい。
すべてはアキラ様のおかげです。
感謝してもしきれません。」
僕
「そんな、大袈裟な。」
アイゼン
「いえ、ドバン帝国での我々鬼人の扱いは最悪です。この角が魔族と似ているせいでしょう。常に命の危険を感じるレベルの虐待を受けることになります。」
僕
「鬼人って言うんだ。」
アイゼン
「そうです。
鬼人は力の強い一族で、昔はアカツキ大陸内でも色々あったようですが、今は国の一員として受け入れられています。
アカツキ王国の国王直轄の騎士団を『百鬼衆』と呼ぶのは、強い鬼人にあやかって名付けたようです。」
僕
「アイゼンさんはたしか、その百鬼衆の一員なんですよね?」
アイゼン
「その通りです。
もし、アカツキ王国で何かお困りのことがあればなんなりとおっしゃってください。
全力でお助け致します。」
僕
「ありがとうございます。
ついさっきが一番困ったんですけどね。」
アイゼン
「申し訳ございません。
ヒデタダ様の護衛という立場上、会話に割って入ることができず。」
本当に悔しそうに言うアイゼンさん。
僕
「すいません、大丈夫ですよ。
ホンダ公爵がうまくまとめてくださいましたし。」
アイゼン
「ホンダ公爵様ともお知り合いだったのですね。さすがです。」
何がさすがなのかはよくわからないけど。
アイゼン
「あ、お仕事中に邪魔をして申し訳ございません。感謝をお伝えしたかっただけですので、私はこれで失礼致します。
いつもはアカツキ王国の王宮に仕えていますので、いらっしゃった際はいつでもお声かけください。」
僕
「そうさせてもらいます。」
アイゼンさんは深々とお辞儀をして去って行った。アカツキ王国ってデジーマかジュカーイぐらいしか行ってないもんね。
先ほどの晩餐会の流れから、たぶん王宮行かないとダメになりそうだしな~。
せっかくだし、今度アカツキ王国のいろんな場所を見て回ろうかな。
地域ごとに特徴や特産物もあるだろうし。
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