晩餐会のお料理

アミューズ

ホタルイカとチーズの味噌和え


チーズと味噌って意外と相性がいい。

やっぱり発酵食品同士だからかな。

普通のホタルイカの味噌和えじゃ面白くないからね。


前菜

ドラゴンしゃぶしゃぶ 雲丹醤油ソース

薄切りのドラゴン肉をしゃぶしゃぶして、濃厚な雲丹を使ったソースをかけてます。


スープ

クリームスープ

ベースほボゥのミルク。

これが最高に美味しいからね。

そこに少し白味噌を混ぜてます。

甘味と奥行きが出ていい感じ。


魚メイン

白身魚のソテー 木の芽のソース

少し苦味のあるソースは香りが豊か。

脂ののった魚と爽やかなソースが絶品。

素揚げした筍も乗せて、ほのかな苦味と食感が魅力的。


肉メイン

竜タンシチュー

これは満月亭の看板メニュー。

外せないよね。


デザート

モンブラン

タンバー山の栗を使ってます。

中にメレンゲを入れてサクサク食感を出してます。


お酒はリズムリア王国のものとアカツキ王国のものを両方用意しました。

魚メインにはアカツキ王国のお酒、

肉メインにはリズムリア王国のお酒。


さぁ、みなさん。

いかがでしょうか?




ヒデタダ

「アーサー様、

素晴らしい料理でした。

感動しました。」


アーサー

「お喜び頂けて幸いです。

特別な料理人に作らせましたので。」


ヒデタダ

「随所にアカツキ王国の食材を使っていました。アカツキ王国の食材への深い造詣を感じました。

是非シェフに会いたいな。

呼んでもらえますか。」


アーサー

「承知致しました。」


会場に呼ばれたモルトさんとリィズとフィオ。特にリィズとフィオが入ってきた時には会場がざわついた。

3人とも緊張しているね。

僕は陰からこっそり覗いてます。

頑張れ~。


ヒデタダ

「子ども、、、?」


アーサー

「我が国で評判の満月亭と満腹亭というレストランのシェフです。

まだ幼い者もおりますが腕は確かです。」


ヒデタダ

「失礼した。

シェフよ、

素晴らしい料理だった。」


モルト

「お褒めに賜り光栄です。」


さすが大人。

モルトさんが代表して応えてくれている。


ヒデタダ

「是非、

我が国にも店を出してくれないか。」


モルトさんがこっちをじっと見ている。

そりゃそうか。

オーナーは僕だもんね。


でも、こんなパーティー会場に出ていくなんて無理だよ。

どうしよう。。。


ホンダ

「殿下、少しお待ちを。

彼らにも都合があるでしょう。

殿下がそのようなことをおっしゃると困ってしまうのでは。」


ありがとう、ホンダ公爵。


エドワルド

「だが、ヒデタダ殿にそれほど気に入って頂けたのなら、出店ぐらいさせれば良いのではないか。」


アーサー

「陛下、お待ちください。

異国への出店はなかなかに難しいものです。

それに中途半端な状態で無理矢理店を出しても、ヒデタダ様を満足させるような料理を提供することは難しいでしょう。」


ヒデタダ

「これほどの料理人だ。

私が支援を約束しよう。

食材の調達などは気にしなくてもよい。」


ホンダ

「しかし、行かせる料理人もいないでしょう。料理人の育成は時間のかかる問題です。」


ホンダ公爵、アーサーさん、

頑張って!


エドワルド

「今いる料理人を連れて行けば問題ないでしょう。ヒデタダ様もあのようにおっしゃっているんだ。

アーサー、

レストランのオーナーを連れて参れ。」


アーサー

「し、しかしですね、、、」


エドワルド

「もうよい。

これ以上ヒデタダ殿をお待たせする訳にはいかん。

私が直接話をする。

レストランのオーナーを連れて参れ。」


これ、

出ていかないといけない状況だよね。

チラッとアーサーさんを見ると、難しい顔をしている。

あれは何も考えてないな。

諦めてる顔だ。


ホンダ公爵も心配そうにこっちを見ている。


仕方ない、、、

渋々、モルトさんたちのところに立つ。

モルトさん、リィズ、フィオが心配そうにしている。

僕はオーナーだもんね。

しっかりしないと。

リィズやフィオを安心させないといけないよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る