ロンの決断
数年待つのは長過ぎるから、それはハナの力を借りて短縮しよう。
どれぐらい短く出来るかな。
ハリー
「畑を拡張をしないといけませんね。
方法と時期については早急に検討しましょう。10年以内には軌道に乗せたいですね。
次はワインの製造設備を見てください。」
小さな小屋に案内される。
チェリオ
「こりゃ、子どものおもちゃか。」
ロン
「こんな小さな器具じゃ、まともに作れませんよ。」
僕
「ボルトならちゃんとした設備をそろえられるのかな?」
チェリオ
「そりゃ、職人がいるから頼めば作ってくれるぞ。」
僕
「じゃあ、頼んじゃいましょう。」
チェリオ
「だが、ほぼ全てをゼロからそろえることになるから、かなりの額になるぞ。」
ハリー
「どの程度の予算を用意出来るか試算してみます。」
僕
「大丈夫だよ。
僕のポケットマネーで払っちゃうから。」
ハリー
「では、お任せ致します。」
ロン
「大丈夫なんですか?
個人で支払えるようなものじゃないですよ。
普通はみんなでお金を出しあって貯めて、修繕して、そうやって長年使っているんですよ。」
僕
「大丈夫、、、だよね?」
ハリー
「大丈夫です。
私が知る限り、アキラ様の資産から考えれば何の問題もございません。」
最近、自分の資産がよくわからなくなっている。なんか、理解を超えた額になると、興味がなくなるって感じかな。
とりあえず、チェリオさんをボルトに送る時に色々注文することになりました。
ハリー
「必要な物はわかりました。
準備のめどもたちましたし、
ロンさん、ここでワイン作りに従事して頂けますか?」
ロン
「お願いします。
時間はかかると思いますけど、美味しいワインを作りましょう。」
僕
「じゃあ、どんどん準備を進めていきましょう。ハリーさん、瓶とか樽とかも用意しといてください。」
ハリー
「わかりました。取り寄せておきます。」
なんとかワイン作りはスタート出来る見通しが立ちました。
その後、チェリオさんをボルトに送り届けて、一緒に製造設備を注文。もちろん受注生産だから、完成までしばらくかかる。
気長に待とう。
それとブドウ畑。
ハナを連れて来て、
僕
「ハナ、ブドウ畑を広げてくれない。」
ハナ
『・・・うん。』
ハナに任せておけば大丈夫だよね。
これで準備はバッチリかな。
僕のチリーナでの仕事は一区切りついた。
後は次のブドウの収穫とワイン作り。
いきなり全部うまくいくとは思えないけど、美味しいワインが出来て欲しいな。
チリーナは田舎ののどかな街。
特に何もない。
本当に畑が広がるだけ。
街を見て回っても特に面白いことはない。
街もちょっと活気がない。
何かが悪い訳じゃないんだろうけどね。
ワイン作りが落ち着いたらなんか新しいこと始めようかな。
ハリー
「アキラ様!
何をしたんですか!?」
僕
「え?
どうしたんですか?」
ハリー
「どうしたじゃないですよ!
なんで一晩で畑が5倍に広がっているんですか!?」
僕
「あっ、、、
ハナに指示して忘れてた。
・・・止めさせます。」
ハリー
「すいません。
取り乱しました。
ただ信じられない光景に驚いてしまいました。動揺してしまいましたが、これで今年の収穫から十分なワインが作れます。
信じられないことですが、初年度から軌道に乗せられたのは奇跡的ですよ。」
ブドウ畑はロンさんを中心に、人を雇って手入れをしていくことになりました。
ワインはブドウの良し悪しで味が決まるんだってロンさんが言ってました。
頑張って欲しいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます