骨船長ドギー
宝探しを終えて。
僕
「じゃあ、僕の村まで行きますか。」
ドギー
「また空を飛んで行くんですか?」
僕
「半分正解。」
リターンポイントを発動。
パエルモに到着。
ドギー
「えっ!?
あっ、
えっ??
何が起きたんですか?」
僕
「僕のスキルでリズムリア王国のパエルモに移動したんです。」
ドギー
「リズムリア王国、、、
海の向こう側に一瞬で、、、」
僕
「ここから僕の村までは空を飛んで行きますね。」
ドギー
「飛行に瞬間移動。
アキラさんは本当になんでもありですね。」
僕
「瞬間移動のスキルは制約が多いから、多少遠回りとかになっちゃうんだよね。」
ドギー
「これで文句を言っていたらバチが当たりますよ。」
そんなことを話ながら、実験農場に到着。
既に人数が増えて、小さな農村並に人がいる。
僕を見つけたモルガンさんが寄ってくる。
あっ、固まった。
モルガンさんの前に降り立つ。
僕
「こんにちは。」
モルガン
「アキラ様、こちらのモンスターはアキラ様の新しい従魔ですか?」
僕
「従魔じゃないよ。
新しく知り合ったドギーさんです。
見た目通りスケルトンだよ。」
ドギー
「はじめまして。ドギーです。」
モルガン
「はじめまして。モルガンと申します。」
僕
「ドギーさんにはここに住んでもらおうかと思って。」
ドギー
「ご迷惑じゃないですか?」
モルガン
「アキラ様が連れてこられた方ならスケルトンでも問題ありませんよ。
みんなが驚かないように紹介を先に済ませておきましょう。」
ドギー
「ありがとうございます。」
モルガンさんがみんなを集めて、紹介をしてくれた。
ドギー
「あの~、
なんと言うか、
想像していた反応と違うんですけど?」
僕
「どんな想像してたの?」
ドギー
「悲鳴あげたり、逃げ出したり、石を投げられたり、、、」
モルガン
「大丈夫ですよ。
そりゃ、驚きましたけど、アキラ様の周りにいれば、多少のことでは動じなくなりますよ。言葉を話すスケルトンぐらいでは、そこまで驚きませんよ。」
ドギー
「あ~、なるほど。
心中お察しします。」
なんか、分かり合ってる。
僕だけ置いてきぼりだね。
僕
「ここは人里離れた村で、外部からは知っている人しかこないから、特にトラブルは無いと思うよ。」
ドギー
「いい環境だね。
山中の農村とは思えないぐらいきれいだね。
私もここで農業をさせてもらったらいいのかな?」
僕
「実はドギーさんにはちょっと別のことを頼みたくて。もちろん農業の方がいいならそれでもいいんだけど。」
ドギー
「なんですか?」
僕
「養蜂。
ハチミツ作りだね。
ドギーさんなら蜂に刺されないでしょ。」
ドギー
「面白そうですね~。
ただ、養蜂の経験なんてまったくないので、何をしたらいいかもわからないんですけど。」
僕
「ミトさんの知り合いに養蜂家とかいないかな?」
モルガン
「あの方はかなり顔が広いですからね。
聞く価値はあると思います。」
さっそくミトさんのところへ。
ミト
「確かにいるぞ。
受粉にこだわって蜂を飼い始めて、いつの間にか養蜂が本業になった男だ。
頼めば協力してくれるだろう。
いつでもいいぞ。」
いきなりドギーさんを連れて行くのはハードルが高いので僕とミトさんでパウロの街へ転移した。
パウロはダンジョンがあるから移動が楽なんだよね。
ミトさんの知り合いはとてもいい人でした。どうも昔ミトさんが農業を教えてあげたことがあるみたい。ミトさん本人は言わないけど、弟子みたいな関係のようだった。
養蜂道具は何が必要で、
ハチミツを取るにはどうするか、
分蜂の仕方、と言うか女王蜂になる幼虫をくれました。
ミトさんは勉強熱心だね。
しっかりメモを取ってた。
これでミトさんが教えてくれるんじゃないかな。
女王蜂は1匹でものすごい数の卵を産むらしい。だからあっという間に数千匹とかになるんだって。ただ、働き蜂とかは寿命が短いからすぐに死んじゃうらしい。
実験農場はパエルモには本来育たない珍しい花がある。しかもハウス栽培で冬にも花が咲く。
どんなハチミツになるか楽しみだよね。
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