スカウト完了

「すいません。

やり過ぎました。」


フレデリカ

「かまわないさ。

私も殺すつもりで攻撃していた。

実力の差だ。」


・・・殺すつもりで攻撃してたんだ。

殺気がこもってるとは思ったけど。


フレデリカ

「約束だ。

私に何をさせたいんだ?」


「リズムリア王国のパエルモ伯爵に仕官してください。」


フレデリカ

「は?

そんなことなのか?」


「パエルモ伯爵に強い人をスカウトして欲しいって頼まれて、ここらで一番強いのはフレデリカさんだってことで、、、そのスカウトです。」


フレデリカ

「むちゃくちゃだな。

お前は、、、

わかった。

パエルモ伯爵に仕えよう。」


「良かった~。

出発にどれぐらい時間は必要ですか?」


フレデリカ

「いつでもかまわん。

必要な荷物はすべて、そのマジックバックに入れてあるからな。」


さすが、ダンジョン深くに単身で入り続けてるだけあるね。ちゃんとマジックバック持ってるんだ。


「じゃあ、この後、仲間と合流したら出発しましょう。」


フレデリカ

「わかった。

それとお前もパエルモ伯爵に仕えているのか?」


「僕は商人なので取引はありますけど、仕えている訳ではありません。」


フレデリカ

「は!?

お前、商人なのか?

あれだけ強くて?」


「本業は定食屋のオーナーです。」


フレデリカ

「意味がわからん。。。」


「強いからって戦わなきゃいけない訳じゃでしょ。」


フレデリカ

「確かにな。」


「じゃ行きましょうか。」


フレデリカさんと一緒にダンジョンを脱出。




ディーンさんたちと待ち合わせはトンプソンさんたちのテントがあった場所だ。

荷物が色々あるから、動かさずにそこで待ってもらっていた。


ディーン

「戦姫フレデリカ!?」


トンプソン

「まさか本当に勧誘してくるとは!」


フレデリカさんを見て固まるディーンさんたち。


フレデリカ

「こいつらは誰だ?」


「みんな、パエルモ伯爵に仕官したい人たちだよ。」


フレデリカさんが値踏みするように5人を見る。


フレデリカ

「まぁ、

騎士志願者としては上出来じゃないか。」


どうやら合格点だったみたい。


「じゃあ、行きましょうか。」


リターンポイントを使用。

あっという間にパエルモに到着。


フレデリカ

「なんだ!?」


ディーン

「何が起きたんだ?」


「僕のスキルです。

一瞬でパエルモに帰ってこられるんだよ。

便利でしょ。」


トンプソン

「こんなスキル、伝承でしか聞いたことがない。便利過ぎる。。。」


「一応秘密にしといてね。

スキルを狙って襲われたりしたら嫌だし。」


ディーン

「ああ、わかったよ。」


「じゃあ、

パエルモ伯爵のところに行きましょうか。」


僕、フレデリカさん、ディーンさん、リザーブナイツの4人、けっこう大所帯。


みんなでパエルモ伯爵のところに向かうと、何人も騎士志願者がいた。

志願者受付の窓口が臨時で設置されていた。


騎士

「君たちも志願者か?」


受付をしている騎士が話しかけてきた。


「あ、はい、あの~」


騎士

「じゃあ、ここに署名と連絡先を記入してくれ。」


「え、あの、違うくて、」


騎士

「ん?

どうするんだ?

応募するのか?

しないのか?」


「えっと、騎士に応募なんだけど、あの、でも違うくて、」


騎士

「ん?

何を言ってるんだ。

冷やかしか?」


どうしよう?

上手く説明できない。


フレデリカ

「ん?

面倒だな、殴り飛ばそうか?」


騎士

「なんだと!」


ディーン

「ちょっと、落ち着いてください。」


ディーンさんが間に入るけど、騎士からすればディーンさんもフレデリカさんの仲間だもんね。騎士は止まりそうにない。

一触即発の雰囲気。


「何をしているんだ。」


騎士

「団長!」


ヒースさんだ。


ヒース

「アキラさん、どうしたんですか?」


「騎士候補の人を連れてきたんだけど。」


ヒース

「本当ですか。

ありがとうございます。

おい、アキラさんを応接室にご案内しろ。」


さっきもめてた騎士に案内を指示した。


ヒース

「しばらくお待ちください。

アキラさんがいらっしゃったことをお伝えして参りますので。」


「宜しくお願いします。」


知り合いがいてくれて良かった~。

いまだに説明とかは苦手です。

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