ヒルギスで求人
ロイズ
「もし可能でしたら、ヒルギスで求人をしてみてはいかがですか?
ダンジョンを専門にしている冒険者はこの手の求人に疎い場合がよくあります。
パエルモ伯爵も喜ばれると思いますよ。」
僕
「う~ん、
でも、そこまで本格的に依頼された訳じゃないしな~。」
ロイズ
「騎士団の再建は急務です。
パエルモの防衛体制が弱まっていると評判が立てば、他国や他の貴族から狙われかねません。
パエルモが戦でゴタゴタするのはアキラ君も嫌でしょ。」
僕
「わかりました。
とりあえず、ちょっとヒルギスを見てきます。でも、僕は勧誘するようなトークは出来ませんよ。」
ロイズ
「大丈夫です。
パエルモ伯爵領の騎士募集となれば、かなりの良好求人です。
興味があれば簡単に食いつきますよ。」
僕
「なんかロイズさんから勧誘の案内文みたいなのを用意してもらえませんか?」
ロイズ
「今回に関しては出来ないんですよ。
実質的にヒルギスの冒険者を引き抜く活動でしょ。それを他の支部が行ったとなればギルド内で問題になりかねません。」
なるほど。
確かに冒険者が減るヒルギスのギルドにしたら面白くないだろうね。
結局、ロイズさんを頼らず、ヒルギスに勧誘に行くことにしました。
ヒルギス訪問をパエルモ伯爵にも報告したら、本気で喜んでくれた。
頑張ってみよう!
・・・マユラさんに同行してもらおう。
うん、それがいい。
コミュニケーション能力高いし、元冒険者だし。
頼りにしよう。
マユラ
「ついて行くのは全然良いけど、アキラ君もBランク商人だからね。もう少し人見知りは治した方がいいと思うよ。」
僕
「だって~、、、」
マユラ
「私もサポートするから、頑張ってみな。」
僕
「はい。。。」
出発と同時にヒルギス到着。
ダンジョンマップがあるとダンジョンのある街への移動は便利だよね。
マユラ
「とりあえず冒険者ギルドに行ってみましょ。情報収集もしたいし。」
僕らは歩いて冒険者ギルドへ。
ヒルギスはダンジョンがあるだけに、冒険者ギルドの規模もデカイ。ロイズさんには悪いけど、パエルモの冒険者ギルドの建物はショボいからね。
「あれ、アキラ君じゃないか。」
僕
「あっ、お久しぶりです。」
ディーンさんでした。
以前、色々教えてくれた親切な冒険者だ。
僕
「たしか、、、
Cランクを目指してダンジョンに行ったんですよね。調子はどうですか?」
ディーン
「いや、、、ちょっとね、、、」
なんか元気がない。
うまくいってないのかな。
どうしよう?
マユラ
「急ぎの用事がないなら、一緒にランチでもどう?
もちろん、アキラのおごりで。」
ディーン
「それは悪いよ。」
マユラ
「いいの、いいの。
実はこの街にいる冒険者について情報収集したいのよ。
それに協力してくれない?
報酬代わりにランチおごりってことで。」
ディーン
「ふふ、ものは言いようだね。
そういうことなら協力させてもらうよ。」
さすがマユラさん。
たしかにディーンさんはこのヒルギスで冒険者をやってるんだから事情には詳しいと思う。騎士団に入ってくれる人を探すのにディーンさんが協力してくれるなら心強い。
それに、ディーンさんが元気がない理由も気になるしね。
3人でレストランに入って注文。
ガッツリ食べました。
僕はステーキのランチ。
マユラさんはソーセージのランチ。
ディーンさんはハムステーキのランチ。
やっぱりダンジョンのお膝元は肉だよね。
ディーンさん、なかなかの食べっぷり。
ガツガツ食べてたよ。
相当お腹空いてたのかな。
やっぱりお肉は偉大だね。
食べたらディーンさんの顔に生気が戻ってきた。元気の無いディーンさんなんて見たくないもんね。
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