お見合いパーティー
セリスさんの歓迎会はみんなで楽しくご飯を食べて終了しました。
セリスさんはルーシュそんと意気投合したみたい。なんか2人で熱く語りあってた。マユラさんからは聞かないのがマナーだと言われたんでなんの話で盛り上がってたのかはわからないままだ。
セリスさんは店員の経験はなかったけど、元々なんでも器用にこなすタイプみたいで、物覚えは凄く良いみたい。
ちなみに店員過剰状態なので、順番に休んでもらっている。アイラさんを中心にオフの日は腕を磨きたいと言って、ダンジョンに入っている。僕の従魔をサポートにつけているので心配は無用だ。
もちろん、毎回ダンジョンじゃないよ。
他にも自由に使ってもらっている。
さて、いよいよお見合いパーティーの日がやってきた。
お見合いパーティーは昼スタートで夕方には終了する。
戦争奴隷のみんなには最低限の農作業を朝に終わらし、身だしなみを整えて待ってて欲しいと伝えてある。
僕が訪れるといつもよりきれいにしているみんながいた。
僕
「じゃあ、行こうか。」
モルガン
「承知しました。
場所はどちらですか?」
僕
「アルバンだよ。」
モルガン
「ま、間に合いますか!?」
僕
「大丈夫。
しゅっぱ~つ!」
トップスピードで飛んで行く。
「すげぇ、、、」
「夢みたいだな、、、」
「景色が飛んでいく、、、」
僕の結界の中で思い思いの感想を口にしている。今日は人数も多いから、結界を広めに設定しているから広々だよ。
おっさんが満員電車みたいに密集してるのは嫌だからね。
アルバンに到着。
ハモンドさんに指定された広場へ。
ハモンドさんたちとたくさんの女性たち。
女性たちは奴隷とは思えないような身なりになっている。
ハモンド
「お待ちしておりました。
今回、13名の女性を用意致しました。」
僕
「ありがとうございます。
10人より多くて良かったです。」
ハモンド
「今回のルールを説明します。
この広場でお見合いパーティーをします。
立食で軽食とドリンクを飲みながら、相手を探してください。
双方が結婚に納得した場合、こちらの受付に一緒に来てください。
必要な手続きを行います。
手続き完了後は、椅子も用意してありますので2人で時間までゆっくりと過ごしてください。
それではアキラ様、
開始の合図をお願い致します。」
僕
「それじゃ、スタート!」
積極的に声をかけていく人、
なかなか声をかけられずもじもじする人。
みんなバラバラだ。
女性たちも待っているだけじゃない。
女性たちもどんどん声をかけていく。
女性たちも買われる絶好のチャンスだ。
農村の妻。しかも土地や家がある、というのはかなり好条件らしい。
そんな光景を見ながら、
は~、自分も彼女いないのに何を世話してるんだろう。なんて考えてしまうね。
ちなみに立食パーティーの軽食とドリンクは僕が提供しています。あまり美味し過ぎて、そっちに夢中になると問題なので、市販の物でそろえてます。
僕
「どうなりますかね?」
ハモンド
「半分以上は成立するんじゃないかと思っていますよ。
どちらも次が保証されない立場ですからね。今回で決めたいという気持ちはどちらも強いはずです。」
最初は様子を見ていたけど、1組成立してからは早かった。続々と成立していく。
そして、元々女性の方が人数が多かったため、終盤は男を奪い合うような状況になっていった。
結局、滑り込みで10組成立となった。
ハモンド
「おめでとうございます。
10組成立しましたね。」
僕
「良かったです。
ありがとうございました。」
ハモンド
「1つ提案があるのですが。」
僕
「なんですか?」
ハモンド
「あちらの女性ですが、以前助産師として働いていた経験がありまして。
アキラ様の村では、今後出産が増えるんじゃありませんか?
助産師がいるとなにかと便利ですよ。」
なるほど、明らかに歳が上の女性が混じってたんだけど、そういう狙いだったのね。
僕
「ハモンドさん、商売上手だね。
わかりました。買いますよ。」
ハモンド
「ありがとうございます。」
ミトさんの身の回りの世話とか、食堂担当とかしてもらおうかな。
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