セリスのお披露目
セリスさんと別れて僕は飛び回りました。
正直疲れたかな。
セリスさんがダンジョンに入り始めて3日目の夜。久しぶりに合流しました。
僕
「ダンジョンはどんな感じ?」
セリス
「62階に到達しました。
アキラ様の従魔のおかげです。」
僕
「そっか~。
じゃあ明日はレベル上げをしよう。
目標は50ね。」
セリス
「承知しました。
ダンジョンに入ってから、私の認識不足を痛感しました。世界には私の想像も及ばない強者がいると。
以前の私ならレベル50と言われても、あり得ないと思っていたでしょうが、今ならすんなりと受け入れられます。」
翌朝。
僕、セリスさん、ガウのメンバーで62階からスタート。他のモンスターたちは自由に狩りを楽しんでいる。夕方に宿で合流することになっている。
僕は出会うモンスターを次々と瀕死プラス麻痺にしていく。
セリスさんはトドメをさすだけ。
さすがに凄いスピードでセリスさんのレベルが上がっていく。
夕方を待たずにレベル50に到達した。
僕
「レベルも上がったし、ダンジョンを出ようか。」
その後、モンスターたちと合流。
準備を整えてパエルモに帰還です。
リターンポイントでパエルモに帰還。
そのまま満腹亭に向かった。
僕
「ただいま!」
一同
「「「「おかえりなさい!」」」」
今日は新メンバーを連れて帰ることを伝えていたからね。みんな待っててくれたみたい。
テーブルには歓迎会の料理が準備されている。
僕
「じゃあ、紹介するね。
新メンバーのセリスさんです。
セリスさんには王都の店のフロア担当兼護衛として働いてもらうつもりです。」
セリス
「セリスと申します。
アキラ様のご恩に応えるべく、命に変えても仕事をまっとう致します。」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
若干重いな~。
レストランのフロア担当は命がけじゃないからね。
ルーシュ
「アキラ様の素晴らしさを理解しているあたり、有望ですね。」
アリエッタ
「ルーシュ系か~。
また凄いのがきたね。」
アイラ
「アキラ、
彼女の身のこなし、
ただ者ではないな。」
僕
「元暗殺者なんだって。
戦闘慣れしてそうだから、新店舗の護衛としてバッチリでしょ。」
セリス
「アキラ様に救われた身です。
この命に変えても店を守ります。」
僕
「いやいや、
店より命の方が大事だから。
店は建て直せるけどセリスさんは死んじゃったら終わりだからね。
わかった?」
セリス
「はい。
有難いお言葉、ありがとうございます。」
僕
「とりあえず、明日からこの満腹亭でフロア担当として働いて。
少しずつ仕事は覚えてくれたらいいよ。
じゃあせっかくの料理が冷める前に食べようか。」
みんな
「「「いただきま~す」」」
メインは唐揚げ。
揚げたて熱々の唐揚げは最高だよね。
えびのフリッターもある。
豚の角煮やビーフパストラミ。
それとビーフシチュー?
モルト
「これは『竜タンシチュー』です。
かなりの自信作です。
もう少しブラッシュアップして、新店舗のスペシャリテにしようと考えています。
是非、食べてみてください。」
うまい!
肉がとろける。
口に入れるとホロホロとほどけていく。
それでいて、肉の旨味がしっかりと感じられる。
ドラゴンの肉ですら珍しいのにタンだからね。希少性も十分ある。
僕
「いいですね!
凄くいいです!
今まで食べたタンシチューの中で一番美味しいです。」
モルト
「ありがとうございます。
レッドドラゴンのタンをじっくり煮込みました。貴重な食材なので少量しか出せませんが、かなりインパクトがあると思います。後はもう少し香りを引き立てたいと考えています。また完成したら、ご試食ください。」
僕
「是非!
楽しみに待ってます。」
もう十分美味しいけど、さらにこだわるみたい。本当に楽しみだ。
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