いいですね~
ダンジョンから戻って、しばらくしてから、ヘーデン王国、ベルン王国に向けて出発することにしました。
新店舗向けのお皿とかを買うのも目的だから、モルトさんの意見を聞きたい。
僕、モルトさん、ドラのメンバーで出発した。モルトさんはお皿なんかの購入がおわったら、ドラに送り届けてもらう予定です。
早速お店へ。
モルト
「いいですね~。
この絵付、見てくださいよ。
発色が良く、それでいて繊細で。」
モルト
「いいですね~。
この質感。
こんな透明感、なかなかないですよ。」
モルト
「いいですね~。
この青!
こんな綺麗な青はなかなかありませんよ。」
モルトさん、テンション爆上げ。
口数が多いし、むちゃくちゃ解説してくれる。好きなんだろうね。
モルト
「料理はお皿の上に乗って完成するんです。つまりお皿は料理の一部。
どれほど優れた料理でも、くだらない皿に盛れば、その輝きが損なわれるんです。
美しい料理と美しい皿。2つは互いに高めあい、完成されていくんです。」
いくつかの店をハシゴして、モルトさんが気に入った物は全部買っている。
店員さんも驚きながらもホクホク顔。
最後は店員総出でお見送りしてくれた店もあった。
モルト
「いや~、良かったですね。
ヘーデン王国にはまた来たいですね。
目の保養になりますよ。」
僕
「これで食器関係はそろったかな。」
モルト
「そうですね。
十分だと思います。」
そりゃね、
たぶん今日だけで小さな家が買えるぐらいお金使ったからね。
僕
「じゃあ、僕はこのままベルン王国に向かいます。モルトさんはドラに送ってもらってください。」
モルト
「わかりました。
どうすればいいんですか?」
僕
「大丈夫。
ドラが掴んで、そのままパエルモまで飛んでくれますから。」
モルト
「えっ!?」
僕
「じゃあ、ドラ、よろしくね。」
ドラ
『任せとけ!』
ドラが巨大化し、モルトさんを掴む。
そして、そのまま飛翔する。
モルト
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
モルトさんの悲鳴とともに遠ざかっていく。
僕はヘーデン王国で一泊してから、翌朝出発かな。買い物にかなり時間を使ったから、時間が中途半端だ。
そして翌日の昼頃にはベルン王国に到着。
昼ごはんを食べてから、ガンズ工房を訪問した。
お店に入ると、
ミトン
「あっ、アキラさん。
お久しぶりです。
今日はどうしたんですか?」
僕
「お久しぶり。
また、ガンズさんに頼みたいことがあって。」
ミトン
「わかりました。
ちょっと待っててくださいね。
今確認してきます。」
ミトンさんが裏に走っていく。
しばらく待つと、ミトンさんが1人の若い男性と戻ってきた。
たぶん、前に対応してくれた店員さんだな。
ミトン
「大丈夫でした。
こちらへどうぞ。
後お願いね。」
男性店員
「ああ、大丈夫だ。」
店番を交代してミトンさんが案内してくれる。ガンズさんの部屋に着くと、
コンコンコン
ミトン
「アキラさんをお連れしました。」
ガンズ
「おお、入ってもらえ。」
ミトン
「失礼します。」
部屋に入るとガンズさんとメリルさんが待っていてくれた。
ガンズ
「久しぶりだな。
今日はどうしたんだ。」
僕
「ちょっと相談したいことがありまして。」
ガンズ
「おう、言ってみな。」
僕
「防具のリメイクって言うのかな。
見た目を変えたり、サイズを変えたりみたいなの。
そういうのって出来ますか?」
ガンズ
「ああ、出来るぞ。
メリルの得意分野だ。
ダンジョンで手に入れた鎧なんかはサイズが合わないことがよくあるからな。
それのサイズを合わせたり、パーティーで雰囲気を統一する為に、鎧の色や形を変えたりとかは比較的よくある依頼だ。」
僕
「そうなんだ。
そのまま、今言ったパターンなんです。
実はダンジョンで手に入れた鎧の見た目を変えてもらいたくて。」
ガンズ
「見せてみな。」
僕
「はい。」
意外とスムーズにいけました。
確かにダンジョンで自分にジャストフィットする鎧なんて手に入らないよね。
調整は必要になってくるか。
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